ハーレクイン・シリーズ
十二カ月の花嫁
至福の名作選
妻という名の人質になる――それが、私が選べる唯一の道。
図書館司書のキャラは、父の書斎で言い争う声を耳にして扉を開けた。父といたのは、非情な仕事ぶりで知られる商売敵の大富豪ヴィンス。最近、彼はキャラと顔を合わせるたびに無遠慮な視線を送ってくる。会社の不振に窮した父がヴィンスに多額の借金をし、今週末までに返せなければ、会社も家も失うという。なんてこと……。父を救うために、できることならなんでもするわ。目に無慈悲な光を宿して父を追いつめるヴィンスに、たまらずキャラは期限を1年延ばしてほしいと懇願した。ヴィンスは何か思惑ありげにうなずくと、驚くべき条件を出した!「望みを叶える代わりに、僕は担保をいただく――僕と結婚してほしい」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2024年10月05日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- 岩渕香代子
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- 定価
- 740円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-71238-7
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- 書籍番号
- I-2822 (初版I-282)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
南アフリカ生まれ。70年代後半から90年代初頭にかけて活躍した作家。独特な雰囲気をもつ南アフリカの各地を舞台に男女の愛のもつれを描いた作品は、今なお絶大な人気を誇る。