ハーレクイン・シリーズ
言葉はいらない
至福の名作選
身振り手振りと筆談が私の言葉――声なき乙女が紡ぐ、愛の物語。
異国に滞在中、医師である両親が目の前で命を落とし、ショックから口をきけなくなってしまったマンディ。後見人に庇護されながらも孤独な少女時代を過ごしたが、21歳になったとたんにその契約も打ち切られてしまい、とうとう身寄りをなくした彼女は途方に暮れていた。そんなときに慈善舞踏会で出逢ったのが、主催者のブライアンだった。酔っ払いに絡まれたマンディを助けてくれた年上の紳士だ。だが彼はマンディの境遇を知ると、考えこんだあとで申し出た。「口答えしないなんて最高だ! 僕の屋敷で住みこみの秘書にならないか」私が口がきけないからって、扱いやすくて従順だと思っているのね……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2024年07月05日
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- 著者
- エマ・ゴールドリック
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- 訳者
- 橘高弓枝
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- 定価
- 740円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-63560-0
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- 書籍番号
- I-2810 (初版I-675)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
プエルトリコで生まれ育ち、軍人の夫と出会って結婚した。4人の子供を育てた後、1980年に夫婦で小説の合作を始める。世界各地で暮らした経験と、ロマンス小説について十分研究を重ねたおかげで、二人の作品はすぐに読者に受け入れられた。趣味は孫と遊んだり、花を育てること、そして読書と旅行。