ハーレクイン・シリーズ
有名な歌手でありながら、スキャンダラスな亡くなり方をした母。以来アンは、娘であることをひた隠し、ひとり地道に暮らしている。セクシャルハラスメントが原因で退職したものの、オーストラリア屈指の実業家、マシューの個人秘書として採用された。その初日、“ぼくに恋をするな”と釘を刺される。確かに彼はセクシーな外見の持ち主だけれど、誰がこんな自己中心的な男に惹かれるものですか。ボスの傲慢さに手を焼きながらも、充実した日々が始まった。そんな矢先、なんと彼の妹によって秘密が暴かれ、アンは窮地に立たされる。彼女を見るボスの目も変化して……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年02月20日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 柿原日出子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12464-7
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- 書籍番号
- R-2464
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モニター
個人秘書とボスという私の好きなストーリー設定で、読み始めてから一気に引き込まれてしまいました。ボスであるマシューの傲慢さや雑用に反感を感じる主人公アンに共感しながら読んでいました。私とは全く違うアンですが、なぜか親近感を抱いてしまい…最後の結末には驚きました。
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モニター
ボスの個人秘書として完璧に仕事をこなしながらも、ボスの男性優位で傲慢な態度に応戦する主人公のアンの芯の強さとユーモアのあるやり方に、読んでいて笑ったり共感したり、とても親近感がわきました。お互いにいつ自分たちの気持ちに気づくのか読んでいてハラハラしました。ハッピーエンドになってほんとによかったです。
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モニター
主人公アンがとても魅力的で、一気に読んでしまいました。自分の人生を楽しみたいのに、母のことで夢をあきらめなければならないのが、かわいそうでした。しかし、ひとりの男性との出会いで、自分自身の心のつかえがとれ、正直に人を愛することを知り、夢を実現させようとがんばる姿に共感できました。終わり方もうれしい驚きでした。
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モニター
ホットなシーンだけを期待する人はがっかりするかもしれません。けれど、ヒロインの過去にかかわる思いやヒーローへの揺れる気持ちがじっくりと描かれていて感動しました。ヒーローも過去に女性に裏切られたために素直になれず自分の気持ちさえつかみかねているところがまどろこしい半面、誠実さを感じさせます。心でしっかりと結びついたカップル万歳!
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モニター
秘書とボスというありふれた関係。どちらも仕事ができてスマートでシャープで大人だ。お互いの過去が、皮肉にも二人の結びつきを強めて、お互いに惹かれあっていく。まるで磁石の同極のようだった二人が、実はプラス極とマイナス極のようにどんどん引き寄せられていく場面が、とても印象的だった。最後の最後まで読者をハラハラさせるテクニックが素晴らしかった。
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モニター
主人公のアンとそのボスマシューの会話が何より楽しくて、何度も笑ってしまいました。ボスと秘書という関係にもかかわらず、ボスの傲慢な態度にはしっかり抗議するアンは、自分に正直な芯の強い女性。こんなに気持ちの良いヒロインには、久しぶりで出会えた気がします。
フランス語と英語の教師を経て、結婚後、コンピューター・プログラマーに転職。ものを作り出すことへの欲求は、油絵や陶芸、建築デザイン、自宅のインテリアを整えることに向けられた。人と接するのが好きで、人と人とのつながりに興味を持っていた彼女は、やがてロマンス小説の世界に楽しみを見いだし、登場人物それぞれに独自の性格を与えることに意欲を燃やすようになった。旅を楽しみ、その経験は作品の中に生かされている。現在はオーストラリアのニューサウスウェールズにあるカントリーハウスに住む。