ハーレクイン・シリーズ
パリがくれた最後の恋
至福の名作選
眼鏡の奥に本当の自分を隠しても、いまだ残る彼への愛は、隠せない。
ひっつめ髪に眼鏡をかけ、女看守と揶揄されながらも地道に働くキャシー。かつて彼女はトップモデルとして華々しく活躍していた十代の頃、金持ちの男たちには見向きもせず、マルセルという青年と恋におちた。だが嫉妬した金持ちが彼に瀕死の重傷を負わせたことで、悲恋に終わった。10年が過ぎた今も彼女の心はマルセルを求め、夢に見ることもある。そんなある日、経営に行きづまった雇主から次の仕事の面接を勧められ、キャシーはしぶしぶ面接の会場に指定されたホテルへ向かった。そして、バーで待つホテル王の顔を見て、彼女は卒倒しかけた――嘘よ、マルセル! 私のマルセル! いえ、もう私の彼ではない……。激しく動揺するキャシーをよそに、マルセルは彼女が誰か気づかぬまま、淡々と面接を進めて告げた。「結構。君は僕のアシスタントに適任だ」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2024年03月05日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 秋庭葉瑠
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- 定価
- 740円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-53521-4
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- 書籍番号
- I-2794 (初版I-2245)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
雑誌記者として書くことを学び、ウォーレン・ベイティやリチャード・チェンバレン、ロジャー・ムーア、アレック・ギネス、ジョン・ギールグッドなど、世界の著名な俳優たちにインタビューした経験を持つ。イタリアの水都ヴェネチアでの休暇中、街で出会った地元の男性と、たった2日で婚約して結婚した逸話がある。イングランド中部在住。