ハーレクイン・シリーズ
看護師のエミリーは、旅先で負傷したギリシアの裕福な老人に雇われ、アテネにある彼の屋敷に住みこんで世話をすることになった。老人の息子ニコは罪深いほど魅力にあふれた男性だが、父親とはいつも角突き合わせていて、優しさが感じられない。エミリーに対しても、父の財産を狙う女だと疑っている様子だ。あまりの邪推にエミリーは怒りをおぼえた。ところが落雷による停電で屋敷が真っ暗になったとき、触れ合った二人はいつしか唇を重ねていた。その瞬間、エミリーはニコのとりこになってしまった。彼の父から、息子は女性をおもちゃにする男だと言われていたのに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年02月05日
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- 著者
- キャサリン・スペンサー
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- 訳者
- 森島小百合
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12463-0
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- 書籍番号
- R-2463
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モニター
とても切なかった。ヒロインの抱く不安に、同じように身を切られる思いでした。でも、セクシーで、ホットで、舞台となっているギリシアに思いを馳せられるような、素敵なストーリーです。この切なさは、ちょっと泣きたい……なんて時にイイかも。
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モニター
ギリシャ富豪の老人の看護のため雇われたエミリーは老人パブロスの息子ニコにあう。パブロスとニコは会えば言い争うことばかり。ニコは優しさのない男だと思っていたエミリーだが、彼の仕事や話を聞くうちに魅かれていく。ニコもエミリーに今まで抱いたことの無い感情を抱きとまどう。お互いに相手を愛してはいけないと強く感じていながらその想いに逆らうことが出来なかった。その結果どうなるかもわからずに。最後まで気の抜けない展開です。
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モニター
本当は互いを思い合う心があるのに、けんかばかりしているレオニダス家の親子の描き方が秀逸です。特にパブロスが怪我をした時、ニコがすぐ見舞いに来なかったのでパブロスが内心とても傷ついたのを、会話の一言一言から読み取れて彼の悲しみが伝わって来ました。エミリーが二人の諍いの板挟みからどう脱するのか、恋の行方と共に最後まで気になりました。読後に心がとても温まる作品です。
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モニター
看護婦であるヒロインは、ヒーローの父の看護をするために、ギリシャを訪れます。ヒーローは、彼女が彼女の父のお金目当てだろうと疑い、彼女の本当の目的を知るために誘惑しようと考えます。つき合ううちに彼女がお金目当てではない、心の優しい素晴らしい女性だとわかり、お互いに惹かれあいます。
しかし、彼は危険な仕事についていて結婚は望んでいません。そのため二人は一旦は別れてしまいます。この場面は読んでいてとても切なかったです。最後は死の迫った父とも和解でき、再会したヒロインへのプロポーズも誠実で格好良かったです。 -
モニター
エミリーは看護師。八十五歳で世界を旅して負傷した老人につきそいギリシャのアテネ空港に着いた。老人の息子ニコ、何という魅了的な息子だろう。老人からは息子に近寄るなと忠告されながらも彼の魅力に抗えず、禁断の実を食べてしまう。結婚の誓いなど無縁と分かっていても楽観的に考え苦労を背負い込んでしまうエミリー。結末はどうなるのかしら・・・最後までハラハラさせられる本でした。
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モニター
初めはヒーローの父に付き添ってきたヒロインをお金目当てと疑い、攻撃するヒーローに対して、惹かれつつも言うべきことを言うヒロインが真っすぐで、とても好感が持てました。お互い素直になれない父と息子の関係や、ヒーローの仕事などにイライラさせられますが、まとまりのあるお話で読みやすかったです。
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モニター
ヒロインの看護師エミリーが世話をすることになった老人には、魅力あふれる息子、ニコがいた。彼の父親であるパブロスには、息子は女性をおもちゃにする男だと言われていたが、エミリーは、いつしかニコを愛するようになっていた。エミリーとニコのロマンスもとても気になりましたが、彼の父親・パブロスがこの話には重要な位置にいるのではないかと思います。後半は特に泣けました。一気に読めた一冊です。
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モニター
とても切なく感動的なお話でした! 芯の通った思いやり溢れるヒロインの心の揺れが、後半になればなるほどとても丁寧に描かれていて、目が離せませんでした。ロマンスだけではなく、ヒーローと父親の家族愛も素晴らしく、余韻に浸らせてもらいました。
三十数年前にイギリスからカナダのバンクーバーに移り住む。英語の教師からロマンス作家に転身。カナダ人の男性と結婚し子供にも恵まれ、現在は孫もいる。あいた時間があれば、ピアノを弾いたり、アンティークショップをのぞいたり、庭の手入れをしたりしている。