ハーレクイン・シリーズ
荒野の乙女
至福の名作選
真っ白な記憶のページに、あなたとの時間が刻まれてゆく。
ああ、自分の名字すら思い出せない。わたしはいったい誰なの?記憶を失ったリギアがたどり着いたのは、荒れ野にぽつんと立つ屋敷。当主のエイブリーは医師で、親切に面倒を見てくれたが、近くに住む彼の従兄弟ロバートははなから彼女を疑ってかかる。記憶喪失と偽って財産を狙う女狐め!ロバートは意地悪な秘書とともにリギアに冷たく当たった。つらい、もうここにはいられない……。リギアがいたたまれない思いをしていたある日、ロバートの愛犬を助けたことで、彼の態度が和らいだ。そして雨宿りで寄った彼の家で、ついに記憶の扉が……。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2024年01月05日
-
- 訳者
- 長田乃莉子
-
- 定価
- 740円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-53044-8
-
- 書籍番号
- I-2786 (初版I-2358)
-
- ミニシリーズ
- 至福の名作選
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。