ハーレクイン・シリーズ
禁断の花嫁
美しき花嫁に隠されたせつなく悲しい秘密……。
同盟を結ぶためロバートソン氏族のもとを訪れたダンカンは男にからまれていた美しい娘マリアンを助け、ひと目で心奪われる。やがて、首尾よく交渉は成立。友好のしるしに酒をふるまわれて、ダンカンは不覚にも酩酊し、マリアンを胸に抱き、唇を奪った。そこへ飛び込んできたのは、族長のイアン。マリアンの兄だった。なじられたダンカンは彼女の名誉を守るため、結婚を申し出る。マリアンにはしかし、実に不名誉な呼び名があった――“ロバートソンの淫売”。無垢な乙女にしか見えない彼女はいったいどんな秘密を隠しているのだ?
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年02月05日
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- 著者
- テリー・ブリズビン
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- 訳者
- すずきいづみ
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- 定価
- 954円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-32386-6
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- 書籍番号
- HS-386
読者レビュー
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マリアンと娘の秘密は薄々わかっても、なぜそうしなければならなかったのかが知りたくて、一気に読んでしまいました。洋の東西を問わず、社会的に女性の生活は制限されていながら、政治的に利用されるのは同じですね。日本にも“仮祝言(かりしゅうげん)”がありますが、“仮の結婚”なんて制度があったんですね。すべてをわかった上でマリアンを受け入れる、ダンカンの優しさの内にある強さに、ホレました。
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妻として、三人の息子の母として、また歯科衛生士として多忙な毎日をおくる。アメリカ・ロマンス作家協会(RWA)や、ニュージャージー・ロマンス作家協会(NJRW)など、ロマンス小説家のための活動に積極的に関わり、二〇〇二年、二〇〇三年にはNJRWの会長を務めた。イギリスを舞台に時を超えたロマンスを書くことがこのうえない喜びだと語る。ニュージャージー州南部に在住。