ハーレクイン・シリーズ
ナニーと聖夜の贈り物
至福の名作選
私には、親もきょうだいもいない。最後のクリスマスだけでも、誰かと……。
大病を患ってあらゆる治療を受けた天涯孤独のエマは、クリスマス後に検査を控え、落ち着かない気分だった。もし結果が悪ければ、余命を数えながら生きるしかない運命……。せめて、体調がいいのでまだ働ける今だけでも誰かと過ごしたいと、エマはクリスマス期間だけのナニー職に応募することにした。「ここで子供たちのお世話をするのが本当に楽しみです」青白い顔のエマがほほえむと、医師のアダムは冷ややかにうなずいた。住み込みのナニーを募集したが、応募者はたったの1人きり。前任者が突然辞めて困っていた彼はやむなくエマを雇うことにした。彼女が、人生最後で最高のクリスマスを望んでいるとも知らずに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2023年11月20日
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- 著者
- アリスン・ロバーツ
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- 訳者
- 堺谷ますみ
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- 定価
- 740円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-52786-8
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- 書籍番号
- I-2780 (初版I-2490)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
ニュージーランド生まれ。父親の仕事の関係で、5歳のときから海外生活を経験した。帰国ののち小学校教師となり、医師の夫と結婚。クライストチャーチへの移住のため教職を離れたあと、循環器病研究の技師や救急隊員として医療関係の仕事に携わる。初めて小説を書いたのは、夫とスコットランドに2年ほど滞在していたとき。現在は、南仏の美しい村に住んでいる。