ハーレクイン・シリーズ
新進彫刻家で、週一回、小学校で美術を教えているフェイスは、イタリア人実業家のヴァレンティーノとつき合い始めて一年近くになる。心の絆も将来の約束もなく、ただベッドで楽しむだけの関係。彼女はそれで満足だった――彼の子を身ごもったと気づくまでは。どうやって打ち明けるべきか悩んでいたとき、教え子のジョスエから自宅での夕食に招かれる。来てくれたらパパも喜ぶと聞いてフェイスの心に希望の灯が点った。実はジョスエはヴァレンティーノの息子なのだ。私と息子の関わりを知り、彼は一歩前進することにしたのかも。しかし予想は外れた。玄関先に“愛人”を見た彼の狼狽ぶりときたら!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年01月20日
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- 著者
- ルーシー・モンロー
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- 訳者
- 青海まこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12458-6
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- 書籍番号
- R-2458
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モニター
お互いの過去の不幸な体験のせいで、人生のどん底に落とされたことのある二人。ヒロインが、愛する人の為に前向きに生きていこうとしているのに対して、ヒーローが、ある誓いのせいでヒロインを傷つける行動ばかりするのに涙が溢れました。でもヒロインに対する気持ちに気づいた後の行動に温かい気持ちになれました。愛とは何か深く考えさせられました。
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モニター
ヒーローがヒロインは自分の愛人だけれど、彼女は愛人と呼ばれるのはいやだろうな、いや自分もよく考えると愛人ではないなどと悶々と考え、愛を交わすところから物語は始まります。傲慢なヒーローなのかな、と思って読み進むとそうじゃなく、亡き妻との誓いに縛られて、ヒロインを傷つけけてばかりいる、でも彼女のことを思わずにはいられないやさしいヒーローで、クライマックスはとても感動しました。
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モニター
奇妙な運命のいたずらで、恋人と教え子と年の離れた親友が家族であることを気づかされたフェイス。妊娠がきっかけでヴァレンティーノとの距離を縮めていく・・・というロマンティックで、思わず引き込まれる展開で一気に読み進んでしまった。テンポが良く、ストーリー性も高く、読後も爽やかであった。
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モニター
2人の関係を大きく変える事になる子供を授かった時、フェイスはその事を隠して慎重にヴァレンティーノと接します。子供の存在を知らないヴァレンティーノに心を傷つけらるフェイスの悲しみは計り知れません。別離か? 結婚か?? 心を決めたフェイスの新しい一面に戸惑うヴァレンティーノ。ラストまでのシチリア人らしいヴァレンティーノの行動・言動がたまりません。ヴァレンティーノの両親&息子も素敵です。読み出すと止まらない1冊です。
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モニター
ヒーロー、ヒロイン共に心に傷を抱えていて、お互いの、心の葛藤が伝わって良かったです。また、脇役がみんな魅力的で、心の傷を持った二人を支えていてこんな家族を持ちたいなと思いました。
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モニター
彼女のことを愛人と呼び、誰にも知られないように、愛さないように!と努力するヒーローと、愛と家族が欲しくて必死に彼に受け入れられたいと願うヒロインの純粋な気持ちがもどかしく交差していきます。二人の気持ちのすれ違いが、ハラハラ、ドキドキ。途中とてもヒロインがかわいそうでヒロインの気持ちになってしまいす。あることがきっかけで2人の立場が入れ替わりに。ヒーローが、なりふりかまわす必死な状態がとっても女心をくすぐります。最後まで一気読み間違いなしの一冊です。おすすめデス。
アメリカ、オレゴン州出身。2005年2月にR-2022「許されない口づけ」で日本デビューを果たすと、たちまち人気作家の仲間入りをする。愛はほかのどんな感情よりも強く、苦しみを克服し幸福を見いだす力をくれるという信念のもとに執筆している。十三歳のときに出合って以来、ロマンス小説の大ファン。大学在学中に“生涯でいちばんすてきな男性”と知り合って結婚した。十八歳の夏に家族で訪れたヨーロッパが忘れられず、今も時間があれば旅行を楽しんでいる。