ハーレクイン・シリーズ
ふさわしき妻は
妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう――まさに彼女とは正反対の。
しおれた花束を手に、クラリサはメイドのお古を着て広場に立っていた。舞踏会の夜、不良貴族に臆病者呼ばわりされて黙っていられず、花売り娘になれるか否かという賭けに応じてしまったのだ。レディが一人で夜の暗がりに立つなど危険すぎることも忘れて。案の定、通りがかりの粗暴な大男に路地裏へ引きずり込まれ、絶体絶命と思われたそのとき、長身の救世主が颯爽と現れた。彼の正体は、訳あって花嫁探しをしている不機嫌な子爵、シンジン!先ほどの舞踏会でクラリサに向かって、妻に求める条件を満たさない――慎みがなく、率直さも、節度もないと言い放った男性だ。ああ! こんな惨めな姿を、誰よりも見られたくなかった相手なのに……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2023年08月05日
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- 著者
- ジュリア・ジャスティス
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 910円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-52038-8
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- 書籍番号
- PHS-309 (初版HS-186)
読者レビュー
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小学3年生のときから物語を書きはじめ、大学では詩集を出版し、卒業後は保険会社やチュニジアのアメリカ大使館で編集者として働いていた。海軍士官の夫について12年のあいだに7回の転居を経験したあと、テキサス州東部に落ち着く。1998年に作家の登竜門ゴールデン・ハート賞を受賞し、以来、多くの読者を魅了。現在はジョージアン・スタイルの屋敷に夫と暮らす。