ハーレクイン・シリーズ
授かった天使は秘密のまま
突然のお別れ宣言――赤ちゃんを授かったと言えなくて。
十代で妊娠したものの相手に逃げられ、独りで息子を育てたレイチェル。その息子が、レイチェルの同僚医師マシューの娘と婚約したが、結婚式当日に花嫁が逃げ出し、式は中止となってしまった。レイチェルとマシューはやるせない気持ちを分かち合ううち、いつしか互いを心の支えとして、そして異性として強く意識し始めた。黒髪に白いものがまざり、円熟味のある魅力を放つマシューはしかし、8年前に最愛の妻を病で失って以来、恋愛をする気になれずにいた。それでもある日、二人はとうとう一線を越え、一夜を共にする。やがてレイチェルはマシューの子を身ごもったことに気づくが、再婚を望んでいない彼に迷惑はかけられないと、町を去る決意をし……。
-
- 頁数
- 160頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2023年07月20日
-
- 著者
- ジェニファー・テイラー
-
- 訳者
- 泉智子
-
- 定価
- 740円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-77544-3
-
- 書籍番号
- I-2763
心温まる物語を得意とし、医療の現場を舞台にしたロマンスを好んで執筆した。科学研究の仕事に従事した経験があるので、すばらしい登場人物を創造することはもちろん、作品を書く際の調べ物もとても楽しんでいたという。夫を亡くしてからは、ランカシャーにある自宅と湖水地方を行き来する生活をしていたが、2017年秋、周囲に惜しまれつつ永眠した。