ハーレクイン・シリーズ
次代を担う大スターと期待されるピアニストのレイチェルは、母の野心に押し切られ、著名な指揮者ビンセントと婚約した。だが本心では、愛のない結婚など耐えられなかった。結婚式当日の朝、一人で散歩をしていると、ある男性に出会った。オーランドと名乗るその貴族は「きみには勇気が欠けている」と言う。彼の言葉に背中を押されるようにレイチェルは式場から逃げ、ひたすら車を走らせて、いつしか暗く広大な屋敷にたどり着く。屋敷の主は、なんと朝出会ったオーランドで、彼はしだいに視力を失う進行性の病に冒されていることを知る。すっかり日も暮れ、彼女は屋敷に泊めてもらうことになるが……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年01月05日
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- 著者
- インディア・グレイ
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- 訳者
- 藤村華奈美
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-12450-0
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- 書籍番号
- R-2450
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モニター
自分の結婚に恐れをいだく花嫁レイチェルと、病に冒されているオーランド。二人の気持ちが丁寧に描かれていていました。特に自分の運命から逃げることなく受け入れるオーランドの姿勢に感動しました。読んだ後に人生に対して素直な気持ちになれた作品でした。
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モニター
運命的に出会った二人ですが、お互いの思い込みと邪悪な人間の中傷のために心がすれ違う過程ではイライラさせられました。でもヒロインの優しさと彼の毅然とした強さに救われてホッとしました。勇気という言葉がキーワードになっていますが、勇気を出してちゃんと愛を伝えることの大切さを改めて教えてもらった作品でした。
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モニター
オーランドの複雑な感情、状況、迷いをレイチェルの一途で素直な思いが少しずつ溶かしていく。読み進めていくうちにラストはどうなるの?とドキドキしていました。感動的なラストにすっかり興奮していました。
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モニター
愛のない結婚をしようとしていたレイチェルは、ふらふらと結婚式場を飛びだしてしまいます。レイチェルがたどり着いたのは先ほど墓地で会ったオーランドのお屋敷でした。かくまってくれるオーランドを次第に愛し始めるレイチェルですが、オーランドにはある秘密が・・・オーランドも次第にレイチェルに惹かれていきます。そこで前の彼女が登場、二人の気持ちが揺れ動きます・・・。二人が幸せになって、笑顔で読み終わることができのか・・・?最後までどきどきの一冊でした。
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モニター
ピアニストと、ある事情のため空を飛べなくなったヒーローのお話です。ヒーローに出会うことで、今まで他人の言いなりだったヒロインは強くなります。ヒロインはヒーローにに献身的な愛を捧げ、彼の心の傷を癒やしていきます。ライバルの女性が二人を引き離そうと策略を巡らして・・・・・・。ドラマチックな展開に引き込まれ一気読みしました。最後のシーンが印象的でよかったです。
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モニター
失明していく自分の人生に愛する人を巻き込むわけにはいかないと、名ピアニストのレイチェルを遠ざけようとするオーランド。オーランドが元彼女のアラベラを愛していると勘違いし、彼の幸せを願って身を引こうとするレイチェル。あんなにも惹かれあい、必要とし合っている2人なのに相手の事を想うあまりのすれ違いがとても切なかったです。レイチェルが客席にいるオーランドと赤ん坊のために弾いたショパンの≪ノクターン第19番、ホ短調≫。彼女の指から思い出の曲が魔法の虹のごとくうねり、どの音色も愛と恋しさに震えていた最後のコンサートの場面では思わず泣いてしまいました。人を愛することの素晴らしさを改めて実感させられる1冊でした。
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モニター
絶望的な感情に捕らわれていた二人が運命的に出会いによって勇気を得て次第に強くなっていく過程で、複雑な感情がとても丁寧に描かれており、すっかり引き込まれ一気に読んでしまいました。ラストはとても感動的で、レイチェルの奏でるショパンのノクターンが聞こえてくるような気がしました。
イギリスの作家。自称ロマンス小説中毒で、十三歳のときからハーレクインの作家になることが夢だった。大学では英文学を専攻し、大学生活最後の夜に知り合った男性と結婚する。主婦として三人の娘を育てたのち、念願かない作家になった。