ハーレクイン・シリーズ
アレジオ公国の花嫁〜悲しみの宮殿〜
子を望んではいけないと思ってきた私が、跡継ぎを望まれる大公妃になるなんて……。
「結婚1周年だよ、ミセス・パレンティ」大富豪の夫サウルの甘いささやきに、ジゼルの胸は幸福感で満たされた。ところが、愛を確かめ合った直後、衝撃の一報が――サウルのいとこ、アレジオ公国の大公アルドが暗殺事件に巻き込まれたというのだ。駆けつけたサウルに跡を継ぐことを約束させ、アルドは息を引き取った。“子供は作らない”それがサウルとジゼルの婚前の取り決めだったのに、サウルが大公の座に就けば、世継ぎをもうけざるをえなくなる。幼い頃に家族を失い、命の儚さを痛いほど知るジゼルは離婚をも考えた。サウルも子供を作らないという決意は固く、どうにか道を模索すると言う。だが運命は思わぬ方向へ転がる。ジゼルの予期せぬ妊娠が判明したのだ!
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2023年06月20日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 春野ひろこ
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-77319-7
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- 書籍番号
- PB-363 (初版R-2645)
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- ミニシリーズ
- アレジオ公国の花嫁
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。