ハーレクイン・シリーズ
クララの秘密
至福の名作選
私は、都合のいい妻。愛されない妻。おなかの子も望まれていないならいっそ……。
仕事に夢中な大富豪ジェイコブとの結婚に耐えてきたクララは、都合のいい妻でいるのがつらくなり、身の回り品だけを手に家を出た。その後、新たな命を授かっていることに気づいたが、子供は欲しくないと明言していた夫に知らせるつもりはなかった。愛されないならいっそ別れたいと再三訴えるクララに対し、彼はつねに弁護士を通じて、離婚には応じないと伝えてきた。だが5年後、イベント業を営むクララのもとにジェイコブが現れ、余命わずかな父のために家族パーティを企画してほしいと言われる。密かに産んだ娘の存在、いまだくすぶる彼への愛は、知られたくない!悩み苦しむ妻に、夫は言った。「引き受けてくれるなら、離婚に応じる」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2023年06月20日
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- 著者
- ソフィー・ペンブローク
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- 訳者
- 北園えりか
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- 定価
- 740円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-77309-8
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- 書籍番号
- I-2760 (初版I-2484)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
学生時代にロマンス小説と出合い、のちにランカスター大学で英語の学位を取るために夜どおしハーレクイン小説を読んだ。それがきっかけで、ハッピーエンドの信奉者となった。自著ではみずからが住んだことのある土地を題材にすることが多く、イングランドの郊外の町に漂う気取ったユーモアやウェールズの山々の野性味、ロンドンの夏の熱気や緊張感を好んで描く。また、主人公たちにお城でキスをさせる傾向があると語る。