ハーレクイン・シリーズ
とらわれた乙女
いったいわたしはどうしてしまったの?敵である男性をこんなふうに求めるなんて。
紀元四一〇年。ローマは西ゴート人に占領され無法地帯と化していた。燃え上がる街で付き添いの娘が殺され、ジュリアはパニックに陥った。両親の言いつけどおり、おとなしく屋敷にいればよかった。荒くれた商人たちに乱暴されかかったところへ狼を連れたたくましい男が現れ、助けてくれた。黄金の肌を持つその男の名はウルフリック。次期王の候補だという。だがジュリアがほっとしたのもつかの間、彼の口から思いがけない言葉が飛び出した。「きみはもうわたしのものだ」ウルフリックはそのままジュリアを連れ去り……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2010年01月05日
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- 著者
- ルイーズ・アレン
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- 訳者
- 吉田和代
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- 定価
- 954円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-32384-2
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- 書籍番号
- HS-384
読者レビュー
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むん
コミックと両方読みましたが、やはり原作は素晴らしいと思いました。屈強な戦士でありながら自制的な紳士でもある、男性性のシンボルのようなヒーロー、賢く健やかな思考を持ち、優しさとつよさを合わせもつ一途なヒロイン。ストーリーもボリュームがあり、まるで長編映画を鑑賞したかのような読後感です。購入してよかった!と思える作品でした。
物心ついたときから歴史に興味を抱いていて、八歳のときには三ページの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。作品のモデルにもなる最愛の夫とベッドフォードシャーに在住。フランセスカ・ショー名義でも執筆していた。