ハーレクイン・シリーズ
聖なる夜に
雪のプロローグ
貧しくも女手一つで懸命に幼い娘を育てるエリー。ある雪の夜、家の前に見知らぬ男性が倒れていた。記憶喪失の彼を看病するうち、いつしかエリーは彼を愛するように。しかしそれも彼の素性が明らかになるまでのこと。まさか、彼の正体が伯爵とはつゆ知らず……。
サファイアの魔法
もとはレディでありながら家庭教師に身をやつすセーラの前に、思いもよらない人物が現れた——公爵の弟にして“サファイア王”と呼ばれるほど富を築いた大富豪レヴィールだ。かつては愛し合ったのに、セーラを捨て去った男との6年ぶりの再会。彼女の心は複雑に揺れた。だが今、一介の使用人と上流階級の来客という身分の壁に阻まれ、セーラは彼と自由に話すことさえままならないのだった。
クリスマスは伯爵と
男爵の娘ベスは生涯独身を通すと決めている。自分勝手な人間の多い貴族社会にはもううんざりだから。そこで、父が決めた意に染まぬ婚約者をかわすため、幼なじみの貴族ジャックに求婚者のふりをしてほしいと頼み、偽りの婚約劇を繰り広げることに。実のところ、ジャックはベスを本当の妻にするつもりでいるとは思いもせずに。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2022年11月05日
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- 定価
- 910円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-74978-9
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- 書籍番号
- PHS-291 (初版HS-200)
アン・グレイシーオーストラリア生まれ。スコットランド、マレーシア、ギリシアと、世界各国で過ごしてきた。英国の19世紀摂政時代に興味を持ったのは11歳のときで、果敢にも図書館でジョージェット・ヘイヤーを借りたのが、歴史ロマンス小説に接した最初の機会だった。現在は故郷オーストラリアに暮らしている。ミランダ・ジャレットブラウン大学で美術史を学ぶ。もし作家でなかったら、アーティストかデザイナーになっていたと語る。2人目の子どもの産休中に初めて書いた作品をハーレクイン社に送ったのがきっかけとなり、作家への道を歩み始めた。ゴールデン・リーフ賞受賞やRITA賞のファイナリストなど、数多くの実績を持つ。リン・ストーン文章を書くのも、絵を描くのも大好きで、一時期はイラストレーターとして働いていた。ロマンス小説を執筆するきっかけとなったのは、表紙のイラストの仕事を探していたとき。ふと本の内容に興味を持ち、書いてみることを思い立った。すでにロマンス小説の愛読者だったため、無理なく書くことができたと語る。現在は夫とともにアラバマ州に住み、近くに子や孫もいて、若い登場人物の性格を考える際に一役買っているという。