ハーレクイン・シリーズ
運河の街
ベティ・ニールズ・コレクション
特別な美人でもない一介の学生が、先生の目に留まることなんてある……?
病院で実習中の看護学生エミリーは、下宿で倹約生活をしながら、 車椅子で一人暮らしをする父のために手術費を貯金している。 冷たい雨の朝、夜勤明けでくたくたに疲れたエミリーが うつむきぎみに歩いていたとき、長身の男性と正面衝突してしまった。 相手ははじめこそ不機嫌な声で文句を言ったものの、 散乱したものを拾い集め、親切にも彼女を下宿まで送ってくれた。 それが後日、エミリーが転属することになった科のオランダ人名医、 セバスチャンだとわかり、彼女は驚きとともに胸の高鳴りを覚えた。 しかも、彼はエミリーの父の手術を無償で行うかわりに、 病後の妹につき添ってほしいと、エミリーをオランダへ連れていき……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2022年07月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 中原もえ
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-70800-7
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- 書籍番号
- MP-50 (初版R-779)
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- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ・コレクション
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、 看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働 いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、 夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕 事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元 の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイ ド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風 が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。