ハーレクイン・シリーズ
男装の天使と憂いの伯爵
土埃だらけの服の下には、隠しきれない玉の肌と、美しい曲線。
海軍で輝かしい戦果を残した後に負傷して帰郷した、 第10代ライブンホール伯爵マックスは、世を儚んでいた。 ある日、領地を馬で駆けていると、奇妙なものが目に入った。 男物のズボンに包まれた尻がもぞもぞ動き、しきりに何かを掘っている。 何やつ、盗賊か? 鋭い声で呼び咎めると、男ははっと顔を上げた。 眼鏡越しに見開いた大きな丸い目、麻のシャツの開いた胸元――女か? 「伯爵さま、どうか怒らないで。古代遺物を発掘したいだけなんです」 エフィは近くに住む天涯孤独の若い女性で、歴史が好きなのだと言う。 失せろと命じたが、彼女は夜中にこっそり領地に入ってきているようだ。 女性が夜に一人では危険だ! マックスはつい手を差し伸べてしまい――。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2022年03月05日
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- 著者
- ヴァージニア・ヒース
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- 訳者
- 高山恵
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- 定価
- 910円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-31776-6
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- 書籍番号
- PHS-274
幼いころから寝つきが悪く、天井を見つめながら自作の物語 を考えだしては時間が過ぎるのを待つ少女だった。成長するに つれ物語はより長く複雑なものになり、ハッピーエンドに到達 するまで数週間を要するようになっていった。そしてあるとき、 不眠症を有効活用して、物語を書き留めることにしたのだった。 以来20を超える作品を発表し、そのうち何作かはロマンス小説の 賞にノミネートされているが、今も不眠症は続いているという。