ハーレクイン・シリーズ
シャドウの店では愛し合うカップルが楽しむための品が売られている。とはいえ、オーナーの彼女自身は、男性にいい思い出がなかった。十七歳のとき、そして二十四歳のとき、生涯一緒に暮らそうと思った相手にひどい目に遭わされたのだから。七年がたち、また運命の年がめぐってきた。
ある朝、花芯に針の突き刺さったばらが届けられた。作家のキムバリーは、そこに脅迫じみた陰湿な悪意を感じ取り、背筋に冷たいものが走るのを抑えられなかった。その晩、彼女の家の前に車が止まる音がして、ドアがノックされた。激しい嵐の晩だった。暖炉の火が赤々と燃えていた……。
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- 頁数
- 384頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年12月05日
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- 定価
- 1,016円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-81584-2
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- 書籍番号
- PB-84
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モニター
劇的な出会いをした男女が事件に巻き込まれていくお話が2作品収録されています。ストーカーと元婚約者に悩まされながら、愛を育む「七年目のキス」。誘拐事件で出会った男女が今度は標的になる「ばらと魔女」。やはり男性が女性を守ろうと必死になる姿は惚れ惚れしちゃいますね。
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モニター
「七年目のキス」31歳のシャドウは17歳、24歳と7年ごとに男運が悪かった。そしてまた7年目がめぐってきたときに出会ったブレンド。期待と不安が彼との間をギクシャクさせる。シャドウを付け回すストーカーも現れて、ブレンドが彼女を守りたいと取った行動さえ裏目に出たりもして、最後までこの二人がどうなるかドキドキ…(二人の愛のシーンもドキドキ!)
「ばらと魔女」未解決の誘拐事件から始まった二人の出会い。サスペンスがらみの話は二人を近づけたり遠ざけたりして、とても良いスパイスになっている。 -
モニター
ふたりの愛のゆくえのストーリーを追ってハラハラ、ドキドキ、うっとりする一方で、’愛は触れることも見ることもできない’、’愛はなくてはならないもの’など、いろいろな場面で心に響く言葉に出会えます。読み進むにつれ、人間の本質に迫っていくような感じを受けました。なんといっても二つの物語を一気に読めるところが素敵です。
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モニター
一冊で2度!! 熱い~ラブストーリが味わえる!! 満足な気持ちに浸れる1冊です。「七年目のキス」は、セクシーな魅力のヒーロー&ヒロインのホットな展開に夢中になりました。「ばらと魔女」は、ヒロインことキムバリーに訪れる恐怖と素敵なヒーローとのグッと引き込まれるラブストーリー。最後まで、ドキドキしながら読みました。
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ジェイン・アン・クレンツの『ばらと魔女』は登場人物が個性的で楽しかったです。誘拐された少年を助けたことから事件に巻き込まれた作家のキムバリー。ある日、針を突き刺したばらが届き、助けた少年の伯父キャベナーに思わず電話していた。間違い電話を装って電話を切るが、彼女のSOSを察知した彼が家を訪ねてきて、二人の恋が始まります。キリリと効いたサスペンスも物語を盛りあげます。
彼女の作品はニューヨークタイムズやUSAトゥデイのベストセラーリストにたびたび登場。愛に対する確固たる信念をセクシーな作風と切れ味のいい文章で表現し、読者の支持を得ている。高校時代からの恋人と結婚し、三人の息子とともに米オハイオ州に住む。小説を書くのは大好きだが、一番大切なのは、どんなときも家族だと言う。
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと一九七九年より作品を発表。以降アマンダ・クイックやジェイン・キャッスルなど七つの作家名を使い分け、バラエティに富む著作は百三十冊を超える。最近では連続三十作以上がニューヨークタイムズのベストセラーに入り、不動の人気を誇っている。講演や小説以外の執筆にも積極的で、ロマンス小説について書いたエッセイ集が女性学の機関による賞を受賞した。