ハーレクイン・シリーズ
めぐりあう日まで
ああ、神さま、おゆるしください!轟くようなこの胸の鼓動は、罪の証……。
シスターになって、一生、修道院で穏やかに暮らしたい。ベスの敬虔な願いは、娘の財産を使いこんだ母によって断たれ、彼女は侍女として、さる伯爵家に仕えることになった。ある日、ベスが早朝に城の礼拝堂で祈りを捧げていると、男らしい低い声が響いた。「神が天使を遣わしたとみえる」青い瞳と尊大な態度のその男性は、次期国王の親族グリフィスだった。だがベスは相手が誰かを知らず、彼に湯浴みの世話を望まれたとき、恥じらいと背徳の念をおぼえ、すかさず断ってその場を去ろうとした。「それなら仕置きをせねば!」グリフィスの顔色が変わり、彼は立ちすくんだベスの唇を、うむを言わさず奪った……。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2021年12月05日
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- 著者
- バーバラ・リー
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- 訳者
- 吉田和代
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- 定価
- 910円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-01640-9
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- 書籍番号
- PHS-269 (初版HS-98)
情感あふれる作風が持ち味。ひたむきなヒロイン像が読者を惹きつける。自慢のドールコレクションを眺めているとロマンティックな直感が生まれるという。大勢の子供や孫に恵まれ、アメリカのカリフォルニア州に暮らしている。