ハーレクイン・シリーズ
伯爵と古城の乙女
中世さながらの古風な乙女は、伯爵に導かれ、華麗なロンドン社交界へ――
マデリンは筋金入りの中世研究者である父のもと、 すべてが中世のまま時が止まったような生活をしてきた。 だが父が亡くなり、要塞のような城に一人きりになった彼女には、 父が生前に計画していた政略結婚の道だけが残された。 相手は、ジャック・ランサム。第五代ダーシントン伯爵だ。 荒野を越えて花嫁を迎えに来た彼は、さながら黒馬の騎士―― 年老いた偏屈な父親しか知らなかったマデリンにとって、 初めて出会う、若く、たくましく、ハンサムな生身の男性だった。 怖れとときめきに思わず目を伏せた彼女に、冷たい声が降ってきた。 「あいにく僕は、時代錯誤な変人の娘と結婚するつもりはない」
-
- 頁数
- 256頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2021年12月05日
-
- 著者
- ルイーズ・アレン
-
- 訳者
- 富永佐知子
-
- 定価
- 910円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-01638-6
-
- 書籍番号
- PHS-268
物心ついたときから歴史に興味を抱き、8歳のときには3ペ ージの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の 風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが 多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々 からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。ヒーローのモデ ルにもなる最愛の夫とイングランドのベッドフォードシャーに 在住。友人とフランセスカ・ショー名義での共著も多数ある。