ハーレクイン・シリーズ
大聖堂のある町
ベティ・ニールズ・コレクション
来る日も来る日も働かされてばかり。彼が現れた朝の出来事だけが、私の思い出。
2年前に母を亡くし、横暴な兄夫婦と暮らし始めたキャサリン。 以来ずっと、朝早くから子供たちの世話をし、食事を作り、 掃除に追われ……使用人のようにこき使われていた。 けれど、そんなキャサリンの灰色の日々に、光が差す。 まだ外が薄暗い夜明け前、路上に捨てられていたという赤ん坊を抱いた、 容姿端麗で高名な医師のジェーソンが家の扉を叩いたのだ。 キャサリンは彼が赤ん坊の手当てをするのを手伝い、病院へつき添った。 そして、キャサリンの恵まれない境遇に同情したジェーソンが、 住みこみの仕事を紹介してくれたことで、彼女の恋は走りだした。 なんの取り柄もない平凡な私と彼では、つり合うはずもないのに。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2021年12月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 塚田由美子
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-01695-9
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- 書籍番号
- MP-36 (初版R-695)
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- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ・コレクション
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、 看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働 いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、 夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕 事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元 の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイ ド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風 が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。