ハーレクイン・シリーズ
ケーキで恋を
ベティ・ニールズ・コレクション
あの人の姿を思い浮かべながら、乙女は今日もケーキを焼く。
姉夫婦の旅行中、カッサンドラは甥と姪を世話することになった。 子供たちはすぐになついてくれたが、ひとつ気になるのは、 何かにつけて彼らが口にする、裏山の山小屋に住む“人食い鬼”の話だ。 興味を引かれてそこへ様子を見に行ったカッサンドラは、 目の悪い、ひどく無愛想な男性に冷たくあしらわれる。 でも黒眼鏡をかけた彼は、鬼にしてはずいぶんハンサムだった。 ベネディクトと名乗るその長身のオランダ人男性は、 外科医の仕事に復帰するため、ここで視力の回復を待っているらしい。 なぜか放っておけず、カッサンドラは彼の目となって読み物を読み、 ケーキを焼いては彼を訪ねた――それが、恋であることにも気づかずに。
-
- 頁数
- 176頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2021年11月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 加藤しをり
-
- 定価
- 710円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-01563-1
-
- 書籍番号
- MP-34 (初版I-23)
-
- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ・コレクション
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、 看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働 いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、 夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕 事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元 の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイ ド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風 が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。