ハーレクイン・シリーズ
薔薇のキューピッド
至福の名作選
初めて会う彼との愛も、薔薇のように、自然のままに育めると人は言うけれど……。
花売り娘だったマギーが優しい老富豪に拾われ、屋敷で働き始めて2年。 その雇主が突然帰らぬ人となり、マギーは悲しみに暮れた。 遺言状には、広大な屋敷は孫息子のボウが相続すること、 家族同然の使用人たちを1年間は雇い続けることが記されていた。 つねに海外にいる実業家のボウはやがて屋敷を売り払うのでは―― そう危惧した使用人たちは、マギーがボウの子を産めばいいとけしかける。 会ったこともない人と結婚して跡継ぎをもうけるだなんて、私には無理。 一方ボウは、祖父が“乳母”なる名目で雇い入れたマギーに眉をひそめた。 子供のいない家に乳母とは! 祖父との関係は? 財産目当てか? 疑ったボウは彼女を前に思わず口走った。「君は妊娠しているのか?」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2021年09月20日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 有森ジュン
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-01133-6
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- 書籍番号
- I-2676 (初版I-1240)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
フランス語と英語の教師を経て、コンピューター・プログラ マーに転職。ものを作り出すことへの欲求は、油絵や陶芸、建 築デザイン、自宅のインテリアに向けられた。また、人と人と のつながりに興味を持っていたことから、ロマンス小説の世界 に楽しみを見いだすようになり、それが登場人物たちを個性的 に描く独特の作風を生み出すもとになった。