ハーレクイン・シリーズ
麗しの料理番
二人に未来はないとわかっていながら、料理番は、貴族の誘惑に身を捧げた。
ナンシーはマサートン伯爵の娘だが、それは誰も知らないことだった。 冷酷な父親に虐げられて育った彼女は家も名も捨て、料理で身を立てた。 平民でかまわない――レディの身分に未練などないから。それなのに、 ナンシーは貴族のガブリエル・レイヴンショーに恋をしてしまった。 大怪我をして雑木林に倒れていた彼を見つけ、寝ずの看病をし、 滋養のある食事を作り続けた。会話ができるほど回復した頃には、 ガブリエルはナンシーにとって、ただ一人の愛する男性になっていた。 活力を取り戻した彼に「身分差など関係ない」と熱く求められ、 ナンシーは無垢な身を捧げたが、このときまだ、彼女は知らなかった。 ガブリエルと、彼女の秘密の生家マサートン伯爵家との関係を。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2021年05月05日
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- 著者
- サラ・マロリー
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- 訳者
- 高橋美友紀
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- 定価
- 910円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-41284-3
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- 書籍番号
- PHS-254
イギリス西部の港湾都市ブリストルで生まれ育つ。少女の頃からジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーの歴史小説に傾倒し、16歳で働きに出てからも空き時間には英国摂政期を舞台にしたリージェンシー・ロマンスや歴史の研究に没頭していた。第一子出産後に執筆活動を始め、巧みなプロットや繊細な心理描写が高い評価を得る。いま一番ほしいものは、頭の中にある数多の物語を描き出すための時間だという。