ハーレクイン・シリーズ
伯爵家の血筋
ジーナは自分の出生に秘密が隠されているとは思ってもいなかったが、十五歳のとき屋根裏部屋で、母とイタリア人男性との結婚許可証を見つけ、母を問いつめて実父の存在を知った。実父は、妻の妊娠を知らせに実家に向かう途中、事故死し、母はジーナが生まれる前に、今の父と結婚したという。二十五歳になったジーナは実父のことを知りたくて、イタリアを訪れる。実父の故郷は中世の面影を残す小さな町だった。ジーナはこの地で、ある男性に出会い、強く引きつけられた。彼もジーナに引かれているのは明らかだ。伯爵家の当主である彼の名はルチウス・カランデンテ。ジーナの実父の名字と同じだ。近親者の可能性は少なくない。それを思うと、ジーナは彼に惹かれる気持ちを抑えざるをえなかった。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2015年05月20日
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- 著者
- ケイ・ソープ
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- 訳者
- 春野ひろこ
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- 定価
- 628円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-76230-6
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- 書籍番号
- HR-230 (初版R-1816)
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- ミニ
シリーズ - 年上と恋に落ち
- ミニ
一九三五年にイングランド北部の都市シェフィールドで生まれる。学校を卒業後、さまざまな職種を経験。趣味で書いた最初の作品が一九六八年のデビュー作となり、小説家の道を歩む。それ以後、五十作以上を発表している。現在は夫、息子、愛犬のシェパード、幸運を呼ぶ黒猫とともに、イングランド中部のチェスターフィールド郊外に住んでいる。読書、ハイキング、旅行が趣味。