ハーレクイン・シリーズ
聖夜には薔薇を
ベティ・ニールズ・コレクション
誰かが薔薇の花束を贈ってくれたら、自分が特別な存在なんだと思える……。
故郷での休暇中、エレナーはフルク・ファン・ヘンスムと再会した。 彼と最後に会ったのは、もう15年も前のことだ。 昔のフルクは、エレナーの髪を引っ張るような威張りん坊の少年だった。 それが今や有名な内科医で、長身の立派な大人の男性になった姿に、 エレナーは息をのんだ。でも、意地の悪さは以前と変わらない。 エレナーの家族にはにこやかなのに、なぜか彼女にはそっけないのだ。 不意にフルクから、結婚はしたのかと問われ、エレナーの脈拍が上がる。 まだと答え、同じ質問を返すと、フルクは言った。「婚約はしている」 エレナーはなぜだかわからないけれど、ばかばかしいほど動揺した。 単なる嫌いな人のはずなのに……どうしてこんなにも心が乱れるの?
-
- 頁数
- 208頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2020年11月20日
-
- 著者
- ベティ・ニールズ
-
- 訳者
- 松本果蓮
-
- 定価
- 710円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2020年10月27日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-59180-7
-
- 書籍番号
- MP-10 (初版X-22)
-
- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ・コレクション
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。