ハーレクイン・シリーズ
愛は広い海
至福の名作選
“赤ちゃんができたの”本当はそう言いたかったけれど……。
「おめでとう、8週目くらいね!」医師の言葉に、クレアは呆然とした。仕事一筋で来たので、子供のことなんて考えてもみなかったのだ。お腹の子の父親である大富豪ラクランだって、きっと同じはず。“ぼくは自立したきみが好きなんだ。だからこそ、ぼくたちは刺激的な関係でいられる”と、彼は言ったのだから。所詮、快楽の相手としか見られていないということ。なかなか妊娠を告げる勇気が出ないクレアを残し、ラクランは3週間の海外出張に出かけてしまった。これまでだって、私はいつも独りで生きてきたようなものだわ……。彼が帰国したとき、クレアは心に決めていた──未婚の母になることを。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2020年10月20日
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- 訳者
- 常盤真理子
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2020年10月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22632-7
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- 書籍番号
- I-2632 (初版I-1320)
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- ミニシリーズ
- 至福の名作選
南アフリカ出身。帰国途中だったニュージーランド人男性と出会い、一度は国へ帰ったがすぐに引き返してきた彼と半年後に結婚した。上の3人の子供を南アフリカで、下の2人をイギリスとオーストラリアで産む。作家になるのは幼い頃からの夢で、夫とともに世界中を巡ってきた経験を生かした作品を書きつづけている。現在はオーストラリアの海を望む家に暮らす。