ハーレクイン・シリーズ
十八年後の奇跡
この腕に抱いた幼子の温もりは、片時も忘れたことがなかった。
ローズは17歳で、生まれたばかりのダニエルを養子に出した。初めて愛した相手には去られ、両親にも見捨てられて、彼女は独り、ロンドンに出て、息子のダニエルを産んだのだった。息子とのつらい涙の別れの後、ローズは看護師として自立した。それから18年、彼女に奇跡のような再会の機会が訪れた。ダニエルの養父であるオーウェンに呼び出されたのだ。会ってみると、オーウェンは荒削りだがハンサムな男性だった。養母を亡くして失意の息子が、生母に会いたがっているという。すぐにも会わせてほしいと懇願するローズに、オーウェンはしかし、息子に近づかせまいと、金を渡して引き下がらせようとして……。
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- 頁数
- 192頁 / 新書判
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- 発行日
- 2020年08月20日
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- 著者
- ジェニファー・テイラー
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- 訳者
- 泉智子
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- 定価
- 760円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2020年07月30日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22623-5
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- 書籍番号
- I-2623
読者レビュー
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心温まる物語を得意とし、医療の現場を舞台にしたロマンスを好んで執筆した。科学研究の仕事に従事した経験があるので、すばらしい登場人物を創造することはもちろん、作品を書く際の調べ物もとても楽しんでいたという。夫を亡くしてからは、ランカシャーにある自宅と湖水地方を行き来する生活をしていたが、2017年秋、周囲に惜しまれつつ永眠した。