ハーレクイン・シリーズ
愛に気づかずに
ベティ・ニールズ選集 31
家も仕事も失い、ぽつんと一人。立ち尽くす娘を拾ったのは──
エマは、父が生前、投資に失敗して多額の借金を残したと聞き、 住んでいた家や家財を手放すことになって呆然とした。 母と二人で、別荘代わりに使ってきた避暑地の小さな家に移り住んで、 パートタイムの仕事を探し、ゆとりはないがなんとか生活の目処を立てる。 しかし、贅沢に慣れた母は質素な暮らしに適応できず、エマを困らせた。 そんな彼女にとって、診療所のいつも冷静沈着なオランダ人医師、 ドクター・ヴァンダイクだけが密かな心の支えだった。 でも、いつか国へ帰ってしまう人に、恋なんかしちゃだめだわ。 やがて季節が移り、エマは母の気まぐれで家を追い出されることになり、 それまでの仕事も失って、寄る辺のなさに涙をにじませた。 するとなんと、帰国するヴァンダイクがエマも連れていくと言いだし……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2020年06月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 柿原日出子
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2020年06月04日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22616-7
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- 書籍番号
- I-2616 (初版R-1813)
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- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ選集
イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。