ハーレクイン・シリーズ
春を待ちわびて
ベティ・ニールズ選集 29
好きな人に手は届きそうにない。私の春は、いつ訪れるの……?
両親と船旅に出た白血病の少女につき添う看護師のフィリダ。 途中で少女の病状が悪化し、一緒に下船せざるをえなくなるが、 言葉も通じない土地で重病患者を独り抱え、フィリダは途方に暮れた。 そこへ、同じホテルに滞在するオランダ人医師、 ピーテル・ファン・シッタートが現れ、少女を診察して病院へ送った。 悲しいことに、少女がそのまま静かに息を引き取ってしまうと、 その後のこともピーテルが何くれとなく手配してくれた。 なんて頼れる人なの。もう会うこともないのだろうけれど……。 だが、患者を亡くした無念さと見知らぬ土地にいる心細さで、 彼女が涙しかけたとき、ピーテルが言った。「肩を貸してあげようか」
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2020年02月20日
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- 著者
- ベティ・ニールズ
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- 訳者
- 高田恵子
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- 定価
- 730円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2020年01月30日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22599-3
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- 書籍番号
- I-2599 (初版I-1739)
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- ミニシリーズ
- ベティ・ニールズ選集
読者レビュー
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イギリス南西部デボン州で子供時代と青春時代を過ごした後、看護師と助産師の教育を受けた。戦争中に従軍看護師として働いていたとき、オランダ人男性と知り合って結婚。以後14年間、夫の故郷オランダに住み、病院で働いた。イギリスに戻って仕事を退いた後、よいロマンス小説がないと嘆く女性の声を地元の図書館で耳にし、執筆を決意した。1969年『赤毛のアデレイド』を発表して作家活動に入る。穏やかで静かな、優しい作風が多くのファンを魅了した。2001年6月、惜しまれつつ永眠。