ハーレクイン・シリーズ
子爵に恋した壁の花
子爵は乙女に近づいた──非情な企みを胸に秘めて。
両親亡きあと堕落した弟の世話に明け暮れてきたデボラは、 ある日ヴィクターと名乗る謎めいた紳士に声をかけられた。 「一曲踊っていただけませんか? 僕の傷が怖くなければ」 頬の傷さえ魅惑的な彼にダンスを申し込まれ、 おずおずと応じたデボラはなじみのない高揚感を味わった。 一曲だけ──ただ、それだけ。私に恋などできるはずはないのだから。 ああ、でも、彼に触れられるだけでこんなに胸が高鳴るなんて……。 心と体に残る傷をつかのま忘れて人並みの幸せを夢見た瞬間、 デボラは残酷な運命に絡め取られた。 彼が子爵だとはつゆ知らず、無垢な瞳をきらめかせたまま。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年07月05日
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- 著者
- サラ・マロリー
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- 訳者
- 高山恵
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年06月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-58390-1
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- 書籍番号
- PHS-210
イギリス西部の港湾都市ブリストルで生まれ育つ。少女の頃からジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーの歴史小説に傾倒し、16歳で働きに出てからも空き時間には英国摂政期を舞台にしたリージェンシー・ロマンスや歴史の研究に没頭していた。第一子出産後に執筆活動を始め、巧みなプロットや繊細な心理描写が高い評価を得る。いま一番ほしいものは、頭の中にある数多の物語を描き出すための時間だという。