ハーレクイン・シリーズ
伯爵と塔の上の貴婦人
ふとどきで美しい伯爵の、温かな腕にさらわれて……。
「私の純潔と引きかえに、弟の土地を返していただけないかしら?」遊び人と名高い伯爵ガブリエルに向かって言葉を絞り出した瞬間、きまじめな令嬢キャロラインの頬は燃えるように熱くなった。賭事に負けた父のせいで、愛する弟の未来が奪われるなんて耐えられない。そして私も、悲惨な結婚をさせられる前に一夜だけでも夢を見たい……。「話はわかった。だが僕も、処女を金で買うほど落ちぶれてはいない」軽くあしらわれて追い返されたキャロラインだったが、残忍で醜い中年男との結婚は刻一刻と迫ってくる。すべてを諦めかけたある日、父が道楽で雇った僧衣の詩人が現れた。キャロラインだけはすぐに気づいた──彼がガブリエルであることに。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年06月05日
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- 著者
- ルイーズ・アレン
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- 訳者
- 富永佐知子
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年05月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-58388-8
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- 書籍番号
- PHS-208
物心ついたときから歴史に興味を抱き、8歳のときには3ページの歴史小説を書いた。地理と考古学の学位を持ち、特定の風景や場所から、小説を書くインスピレーションを得ることが多いという。とくにヴェネチアやブルゴーニュ、ギリシアの島々からはこれまでに多くのアイデアが生まれた。ヒーローのモデルにもなる最愛の夫とイングランドのベッドフォードシャーに在住。友人とフランセスカ・ショー名義での共著も多数ある。