ハーレクイン・シリーズ
次期公爵のジャックは“性悪女”を捜しに美術館へ出かけた。 いとこをもてあそび、おじを強請ったその女は、 商売女だというから、ひと目見ればそれとわかるだろう。 美術館に着いた彼は、そこで官能的で優美な女性と出会い、心奪われた。 だが別れ際、名を聞いて凍りつく。ミス・ボウズ──目的の性悪女か! 翌日、彼は動揺を隠して、彼女が働くナイトクラブへ向かった。 地味な服装で机に向かうミス・ボウズは、商売女には見えない。 実際、強請ったのは彼女、サリーではなくその妹だとわかり、 ジャックはねじ伏せていた欲望をとうとう解き放って誘惑を仕掛ける── まさか自分が、サリーにとって初めての男になるとも思わずに。
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年03月05日
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- 著者
- ニコラ・コーニック
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- 訳者
- 石川園枝
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年02月14日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-58383-3
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- 書籍番号
- PHS-203 (初版HS-342)
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モニター
運命に恵まれず不名誉な噂ばかり持った三姉妹の長女サリーは凛とした潔さと優しさを失わず、次々にやってくる困難に立ち向かいます。魅力的で残酷なジャックとの間で繰り広げられる熱烈なロマンスや緊張が走る駆け引きは目が離せず、誰も傷つかないとなると驚くような度胸と機転で切り抜けるサリーは知的で爽やかです。国王が足を運ぶナイトクラブを仕切る女主人の御伽噺のようなラブロマンス。
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モニター
10年ほど前に読んでいる本でした。二コラ・コーニックさんが好きなので今まで発売されいるのはすべて持っているので久々に読んで強欲な性悪女のミス・ボウズ勘違いをいつ気づくのかと又思いながら読みました。でもとても面白いので一気に読んでしまいました。
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はなつばき
この作家さんの作品を読むのは初めてではなかったと思うのですが、読んでいたとしても、それらは記憶に残らないような作品だったのだと思います。しかしながら今回リバイバルでこの作品を読ませてもらったところあっという間に読破してしまうほどに面白かったです!登場人物もストーリーもありがちではあるのですが、そこからさらに一歩踏み込んで描かれていて共感を覚えました。ただ・・・「。。。だった。」がやたらと多い翻訳が少し残念。
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モニター
出会った時から緊張状態で駆け引きが始まり、2人の理性と欲望の葛藤に引き込まれました。自身の過去と周囲に振り回されながらも、お互いの感情が揺り動かされて次第に本当の愛情に気がついていく場面は読みごたえがあります。ヒーローは「言葉にするのが苦手だ」と語っていますが、彼なりにその場面にぴったりの言葉と態度で表現しているように思いました。賢く貞節なヒロインが短期間に魅力的になった姿が目に浮かびます。
イギリスのヨークシャー生まれ。詩人である祖父の影響を受け、幼いころから歴史小説を読みふけり、ロンドン大学でも史学を専攻した。その知識をヒストリカル・ロマンスの執筆に存分に生かし、英国摂政期の華麗な物語で人気を博している。