ハーレクイン・シリーズ
ひと月前に赴任してきたばかりの高校教師メアリーはある日、 成績トップでありながら学校に来なくなった生徒の存在を知る。 このまま放ってはおけず家庭訪問をすることにしたが、 3月でも氷点下のこの地で、運悪く車が故障してしまい、 あわや凍死という絶体絶命の危機に追いこまれた。 するとそこに現れたのは、人狼を思わせる野性的な男性── 彼こそ、件の生徒を男手一つで育てる、ウルフ・マッケンジーだった。 この命の恩人はみずからの体温でメアリーを温め、さらには、 これまで一度も異性に興味を持たれなかった彼女の美しさに気づいた。 欲望を隠さないウルフに圧倒されつつも、メアリーは歓びすら覚え……。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年03月05日
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- 著者
- リンダ・ハワード
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- 訳者
- 高木晶子
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- 定価
- 774円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年02月14日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-55449-9
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- 書籍番号
- PB-249 (初版LS-37)
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ぐーちゃん
骨太な作品です。白人のヒロインとネイティブ・アメリカンの血を引くヒーローのロマンスを縦軸に、地域の人種差別とそこから起きるトラブルや犯罪を横軸に、このページ数とは思えない濃密な物語が展開します。リバイバル作品ですが全く古さを感じさせないです。甘いだけではない、ロマンスを超越したロマンスでした。流石!リンダ・ハワード!
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モニター
都会的な洗練された雰囲気は皆無だが、ともかくウルフがかっこいい。このようなヒーローは今まで読んだ本には登場したことがありません。保護者と教師として出会ったウルフとメアリーが、互いに惹かれあい、男と女の関係になっていく際の描写が素晴らしく、一気に読んでしまいました。士官学校にはいったウルフの息子ジョーがどんな女性とどのような恋に落ちるのか楽しみです。
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モニター
孤立した粗野なヒーローと純粋な芯の強いヒロインが絶妙です。ロマンスだけでなくサスペンス要素もあります。メアリーはこんな純粋な教師がいるのかってくらい性的な面では無知ですが、教師としては人の扱いを心得ていてさすがです。一方、ウルフはネイティブ・アメリカンの血を引いていることで孤立し、息子とマッケンジーの山に住んでいます。メアリーによってウルフの見方が変わっていく町の人々もうまく描かれています。読み始めたら止まらないストーリーです。続編のジョーの物語にも期待です。
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モニター
引き込まれました。メアリーの教育に対する情熱、偏見のないまっすぐな心。魅力的です。小さな町のよさと息苦しさ、人種差別・偏見、家族愛、たくさんのものがつまっていました。メアリーのまっすぐな心がウルフとジョーに希望と未来を与え、メアリーもまた二人から大切なものをもらっています。エピローグも素敵でした。
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モニター
とても面白かったです。ヒロインもヒーローもとても心が強くて、でも二人とも優しくて素敵でした。そしてなんと言ってもヒーローの息子も最高!ロマンスのドキドキもあり、後半はサスペンスのドキドキもあり、一気に読んでしまいました。
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ことこ
アメリカ先住民族というだけで差別を受けるヒーロー。ヒーローの息子の高校に赴任してきた熱い志を持つヒロイン。そんな大人な2人の熱く想い合う素敵なお話でした。ただ守られるだけのヒロインではなく芯のある女性です。強くて優しい心を持っています。ヒーローもそこに惹かれたんだろうなぁ。息子も将来有望なヒーローになりそう(笑)これはシリーズ1作目らしいのでこの後が楽しみです!
読むにしろ書くにしろ、本は彼女の人生において重要な役割を果たしているという。読み始めはマーガレット・ミッチェルの作品。それ以後、広く読書に熱中するようになった。少女のころから書くことが好きだったリンダの作家デビューは30歳のとき。現在はアメリカの作家会議や授賞式の席に常連の人気作家で、サイン会にもひっぱりだこ。とりわけ、彼女の描くヒーローが魅力的だというファンが多い。アラバマ州在住。