ハーレクイン・シリーズ
アレグラは両親を突然失い、母のいとこリントン卿の元に身を寄せた。幼いころから憧れていたまたいとこのロブと再会し、レディらしくなった私を見てもらいたい。そしてその先は……。だが、イタリア人を父に持つ彼女を、リントン卿の新妻は忌み嫌う。亡き両親の遺産を使って、まずは自活できる手段を見つけよう。軍務に就くロブの帰りを待ちながら、アレグラは考えた。タヴァナー卿はがらんとした広大な屋敷の中でため息をついた。両親亡きあと、広い領地と屋敷は荒れ放題の状態だ。かつては美しかったこの土地を、以前の姿に戻すためには、多大な持参金つきの花嫁を迎えるのがいいかもしれない。
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- 頁数
- 328頁 / 新書判
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- 発行日
- 2009年11月05日
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- 著者
- ジュリア・ジャスティス
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- 訳者
- 長沢由美
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- 定価
- 985円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-32380-4
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- 書籍番号
- HS-380
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モニター
両親をなくしたアレグラは、子供のころから憧れていたまたいとこのロブの家に身を寄せ、あるパーティーでタヴァナー卿と運命的な出会いをする。タヴァナー卿は荒れはてた家と領地を立て直すため、裕福な花嫁を求めていた。お互い魅かれあっていても貧しく身分の低いアレグラとは、人生をともにできないが、事あるごとに彼女の盾となり、思いやるタヴァナー卿。純真で優しく困難にも立ち向かう強さを兼ね備えたアレグラ。ストーリー展開に無駄がなく、最後まで一気に読み進めます。
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モニター
1815年の「ワーテルローの戦い」でナポレオン率いるフランスが大敗し、フランスによるヨーロッパ支配が終わったあとの平和な時代背景。上から公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵といった華族制度。執事や馬車、連絡も手紙、上流階級の社交界の世界。登場人物も思った以上に多く、すんなりと一気に読むには難しい感じでした。前途多難でなかなか進展がせず、でも読み進めながら、現実的なアレグラならきっと大丈夫だと思いました。
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モニター
小さいころからの王子様=いとこのロブと、莫大な持参金のある花嫁を探すことになったタヴァナー卿。二人の男性の間で悩むアレグラは、「なんて優柔不断なんだろう・・・」って思うところが多々あります。しっかりした性格なのに、なんで、こと男性のことになると、そういう風になっちゃうの?!と・・・。自分の本当の気持ちに気づいていないアレグラの心境の変化、情景プラス長編ということで読み応えたっぷりです。
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モニター
読む前、あらすじを読み、本の厚さも含めて、読むのにちょっと時間がかかるかなぁと思ったのですが、読み始めたら内容に引き寄せられ、すーっと最後まで読みきれてしまいました。アレグラの行く末にドキドキしながら、一気に読んでしまいました。長編なのに、終わりまで飽きることなく読めるのでオススメです。
小学三年生のときから物語を書きはじめ、大学では詩集を出版し、卒業後は保険会社やチュニジアのアメリカ大使館で編集者として働いていた。海軍士官の夫について十二年のあいだに七回の引っ越しを経験したあと、現在は米テキサス州東部のパイニー・ウッズに落ち着き、高校でフランス語を教えている。一九九七年にアメリカロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞を受賞。夫と三人の子供、二匹の犬とジョージアン・スタイルの屋敷に住む。