ハーレクイン・シリーズ
ヘイリーは離婚届をたずさえ、ギリシアの小島に渡った。 そこで開かれる親族の祝いに夫が出席すると聞いたのだ。 かつて一目で恋におち、誰よりも深く愛したクリストス。 だが、流産という悲劇に見舞われたとき、夫はそばにいなかった。 結婚してすぐに就いた華やかな仕事の関係で、 彼は妻帯者であることを世間に隠していたのだ。 家を飛び出したヘイリーは、2年ものあいだ心の苦しみと闘い、 今ようやく別れを決意して、クリストスの前に現れたのだった。 ところが彼は、親族の手前、復縁したふりをするよう強いてきた。 だめ、この人をまた愛してしまったら、もとの惨めな私に逆戻り……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年02月20日
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- 著者
- キャンディ・シェパード
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- 訳者
- 藤倉詩音
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年01月31日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22551-1
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- 書籍番号
- I-2551
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リズ
物語中盤までは、夫と妻、両方の気持ちがわかるので、なんとも言えないもどかしい思いでしたが、次第にお互いの気持ちは一つになっていき…終盤には涙が止まりませんでした。目を閉じるとまるで、そこにいるかのようにギリシアの素敵な情景が浮かんでくるほど、読みやすかったです(^^)立場は違っても、嫉妬や愛について、結婚とは、と私たちでも多く学べ、とても共感すると思います。なので是非読んでみて下さい!!この本に出逢えて本当に良かったです。ありがとう!
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yamabukiyama
世界中の女性をひきつけてやまない、美貌の持ち主である男性。そんな男性に愛されていながら、今すぐにでも離婚届けを突きつけようとしている女性とは?そんな疑問に駆られながら読みすすめました。ヒーローとヒロイン、2人の葛藤する姿がもどかしく、自分のことのように悩ましいです。美しい島での贅沢な時間を楽しみながら。愛し、愛される、喜びと苦しみにひたれる一冊です。
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モニター
別居状態に終止符を打つため、ヒロインがヒーローに離婚を告げに会いに行くシーンから始まります。ヒロインの突然の来訪に驚きと歓喜を必死に隠すヒーローですが、とても愛情深く・離れている間もヒロインを求めていた気持ちがうかがえ、またヒロインも自分の気持ちの動揺が抑えらず、その動揺や葛藤などが文面からよく伝わってきました。等身大の人物像でリアルさがあり、また行動やしぐさなどで細かい気持ちまでをうかがえたのが面白かったです。本編以外に最後のエピローグで幸せの先を想像させるところもハッピーエンド好きとしては魅力的でした。
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モニター
夫婦愛の再生…というより、若いカップルの復縁に近いです。流産という重い出来事を乗り切れるほど、どちらも大人でなかった二人なので、お互いがまず一人の人間として成長するのに、別離の数年間は必要な期間だったのではと思います。離婚するためといいながら、わざわざ親族の集まっているところに乗り込んでくるあたり(笑)、本人たちに気持ちが残っている描写がありありなので、最後まで安心して読めます。
女性誌の編集者としての経験を重ね、大手雑誌出版社の編集長として活躍した後、ロマンス小説家に転身した。幼い頃から大の活字好きだった彼女にとってはまさに必然の経歴と言える。オーストラリアのシドニー近郊にある小さな農場で、夫と娘、いろいろな動物たちと共に暮らす。一目惚れで結婚した夫とは今も大恋愛中で、ロマンス小説を地でいく生活を送っている。