ハーレクイン・シリーズ
多忙な仕事の合間に、スキー場で休暇を楽しんでいたポピー。今日は天気が悪くてスキーは無理だから、インストラクターから聞いたかわいそうな迷子の子犬を捜そう。そう思ってロッジを出たとたん、後ろから体をすくわれ、車に押しこめられてしまった。見ると相手はがっしりした男性。どういうこと? まさか私は誘拐されたの?
インフルエンザで寝込んでいたベルは、ドアを開けて元夫ルークを目にした直後、気を失った。大手投資顧問会社で働いていた彼女は、当時大学院生だった彼とたちまち恋に落ち、若くして結婚した。収入の差も社会的な地位の違いも愛の前では関係ないと信じて……。傷つけ合って離婚してから7年。なぜ彼は今頃現れたのだろう。
勤務先の社長サンティーノにひそかに憧れているポピーは、勇気を振り絞って匿名のメッセージカードを贈り、愛を告白。ところが送り主を見抜いた社長秘書によって、社内パーティーの場で暴露されてしまった! 恥ずかしさのあまり逃げ出したポピーを追ってきたのは、なんとサンティーノ本人だった。
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- 頁数
- 304頁 / 新書判
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- 発行日
- 2019年01月20日
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- 定価
- 968円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年12月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-58501-1
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- 書籍番号
- HPA-1
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モニター
ダイアナ・パーマー、ペニー・ジョーダン、リン・グレアムというハーレクインを代表する作家三名の作品を一気に読めるというだけで価値ある一冊だと思います。健気なヒロインと強気すぎるヒーローという構図が多い作者たちの中で、今回選ばれている作品はいつもよりヒロインの方が自立心が強い感じで、ヒーローがたじたじになっているシーンがあり、ついついヒーローを応援したくなってしまいました。暖かい部屋の中で、王道ロマンスでほっこりしたいときにおススメです。
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くまはくまた
スター作家の初期の良作でした。どの作品も寒い季節に心温まる素敵なお話で、個人的には「運命の招待状」がよかったです。若い時には見えなかったものが、すこし大人になって見えてきたヒロインの心の移ろいが丁寧に描かれています。
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モニター
三つの短編のどれもがロマンチックで引き込まれました。運命的な二人を勘違いが邪魔をして物語をさらにドラマティックにします。自立したヒロインたちに好感がもてました。またハンサムで大人なヒーローたちの色っぽいこと。雪の寒い日に読み胸があたたかくなりました。
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モニター
三作とも既読作品でしたが、何度読んでも楽しい作品です。ただダイアナ・パーマーさんのヒーローは勘違いによるおせっかいで一歩間違えば犯罪では? って感じです。悪意がなければ許されるの? ヒロインの寛容さに感謝しなさいねというところです。ペニー・ジョーダンさんとリン・グレアムさんは愛し合いながらすれ違った二人が数年後に再会してやっぱり惹かれあってると確認する物語です。実際友人とかの話だったら、ひどい目に合わされたんだからきっぱり忘れたらいいのにねと思うだろうけれど、ハッピーエンドで良かったねって感じです。
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モニター
大御所のスター作家3人の作品ともに、読んでほっこりする恋愛でした。一冊で3人の作品が読めて豪華な本です。
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shiaki
素晴らしい作家さんが三人揃った豪華な短編集です。
どのお話もステキでしたが、私が一番好きだったのはリン・グレアムの「ティンカーベルの告白」です。ヒーローがヒロインに最初からメロメロになっているだけにお互いの小さな勘違いとすれ違いがどんどん大きくなっていくのがたまらなくて、でもそこがまた良くて。
三作とも全然タイプの違うヒロインとヒーローなので、どれも楽しく読めると思います。
シリーズロマンスの世界でもっとも売れている作家のひとり。各紙のベストセラーリストにもたびたび登場している。かつて新聞記者として締め切りに追われる多忙な毎日を経験したことから、今も精力的に執筆を続ける。大の親日家として知られており、日本の言葉と文化を学んでいる。ジョージア州在住。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。
北アイルランド出身。10代のころからロマンス小説の熱心な読者で、初めて自分で書いたのは15歳のとき。大学で法律を学び、卒業後に14歳のときからの恋人と結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚するという経歴の持ち主。小説を書くアイデアは、自分の想像力とこれまでの経験から得ることがほとんどで、彼女自身、今でも自家用機に乗った億万長者にさらわれることを夢見ていると話す。