ハーレクイン・シリーズ
きっちり結った髪に、灰色のさえないドレスの住み込み家庭教師── そんなソフィにも、人生でただひとり、心から愛した人がいた。 8年前、愛するピーターの父に、住んでいた屋敷を出ていくよう迫られ、 ソフィはやむにやまれず彼と別れて、自活する道を選んだ。 彼と別の女性の結婚予告が出されたのを知り、あまりにつらかったから。 以来、名前を変え、結婚もあきらめて、ひっそり暮らしてきたが、 雇い主から、母のいない娘のためにと名ばかりの結婚を提案された。 愛なんて無縁の私が結婚? でも、かわいい教え子のためなら……。 一歩踏み出すべきか迷いつつ迎えたクリスマスイブの前夜、 吹雪のなか屋敷へと向かってくる人影に気づき、ソフィは声を失った。 ピーターことシルボーン伯爵の冷たい瞳が、そこにあったのだ!
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年11月05日
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- 著者
- エリザベス・ビーコン
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- 訳者
- 高山恵
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年10月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33294-3
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- 書籍番号
- PHS-194
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みきみき
若い頃に情熱的、運命的な愛を手放したヒロインでしたが、自立した働く女性として家庭教師をして生活していました。そこへ大雪で立ち往生したヒーローが助けを求めてきて再会し、止まっていた時間が動き出します。途中までは脇役たちが色んな形で二人に絡んでくるのですが、結局は8年の歳月も二人を分かつことはできなかったということですかね。和解してからの二人の会話のテンポが楽しいです。一足早いクリスマス気分がたっぷり味わえる作品です。
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モニター
最初の方はちょっとストーリーがもたついた感がありましたが、ヒーローと出会ってからはあっという間に展開が進んで気持ちよく読めました。やはりヒストリカルはいいなと思える1冊でした。
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モニター
ヒロインと周囲の人々の関係が最初少しわかりづらかったですが、ストーリーはとても良かったです。最後はいい意味でとんでもない展開が待っています。
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モニター
まさに、シンデレラでした。絶望を乗り越え、ラストのハッピーエンドまであっという間です。
風光明媚なイングランド西部に在住するリージェンシー作家。10代でジェイン・オースティンの『高慢と偏見』や『説得』、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』などをぼろぼろになるまで繰り返し読み、その後はジョージェット・ヘイヤーの表現豊かでウィットに富んだ歴史ロマンスを愛読した。華麗で多彩な英国摂政期について研究し、カリスマ性のあるヒーローと気骨のあるヒロインの物語を紡ぐ仕事をこよなく愛している。