ハーレクイン・シリーズ
ロンドンの病院で働くエイプリルは、 数週間だけの予定で赴任してきた魅力的な医師のライリーを避けている。 がんで命を落とした双子の妹と同じ遺伝子を自分も持っているから、 男性に心を奪われ、ともに歩む未来を夢見てはいけないのだ。 それに、もうすぐ予防手術を受け、子どもを産めない体になる……。 ところが、ライリーの赴任期間が終わる日に驚くべき知らせが届いた。 元恋人の女性が事故で亡くなり、 別離後ひそかに出産して育てていた5歳の息子が遺されたという。 その場に居合わせていたエイプリルは愕然とするライリーに頼られ、 彼とその息子との新たな生活に深く関わっていくことになり……。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年11月20日
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- 著者
- スカーレット・ウィルソン
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- 訳者
- 長田乃莉子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年11月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22540-5
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- 書籍番号
- I-2540
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モニター
久しぶりに心揺さぶられるストーリーに出会った感が…気が付いたら何度も読み返していました。大変な時期に運命の出会いがあるなんて…これ以上、ヒーローに心惹かれてしまわないよう距離を置こうとしたりして必死になるヒロインの思いが伝わってきてとても切なかったです。ヒロインの置かれている状態を知ったヒーローの愛ある決断もとても良かったです。
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モニター
相手を思えば思うほど一緒には居ない方がいいと思い接しないようにしていたのに、惹かれあってしまい、でも離れようとするヒロインの優しさに涙が出ました。でも、全てを包み込むヒーローの心の大きさにキュンってきました。男らしくって好きです。最後までどんな結末を迎えるのか心配でしたが、未来ある感じでよかったです。幸せになってもらいたいって思いました。
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Ogu9
読み始めた時は、ヒロインとヒーローのラブストーリーかと思いましたが、途中から子供の存在が明らかになり、話が3人中心になっていきます。そしてヒロインの悲しすぎる境遇に、読んでいるこちらも切なくなりました。結末が気になり、一気に読み終えてしまいました。これからのクリスマスの季節にぴったりの、最後は心温まるプレゼントをもらったような話だと思いました。
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モニター
ハーレクインには非現実的な設定を楽しむものと、現実にありそうな設定を楽しむものがありますが、本書は後者です。また、肉体的なアプローチを楽しむものと心理描写を楽しむものがありますが、それについても本書は後者です。ヒロインの抱える事情はシリアスで、それが故に、ヒーローに惹かれまい関わるまいと葛藤する様子は胸に迫るものがありました。またヒーローは、ヒロインの事情を知る前も知った後も、逡巡する様子が人間的で良かったです。最後に光明の見える結びで感動的です。クリスマスに相応しい素敵な物語でした。
スコットランド西海岸在住。8歳で初めて物語を書いて以来、ずっと創作活動を続けている。熱心な読書家で、児童文学作家イーニッド・ブライトンを読破したのち、人気の大作シリーズなどへと移行し、やがてミルズ&ブーン社のロマンスにたどり着いた。医療従事者でもある彼女にとって、医療現場と恋愛を描くメディカル・ロマンスは夢の取り合わせだと語る。