ハーレクイン・シリーズ
ロンドン社交界の息苦しさに耐えかねたハリエットが早朝の公園で秘密の朝駆けを楽しんでいると、 不意に暴れ馬が現れて乗り手の男性が振り落とされた。 泥酔した様子のその男性は、心配してかがみ込んだハリエットをあろうことか娼婦と誤解し、巧みなキスとともに組み敷いた。 ハリエットは驚いて逃げ去ったが、舞踏会の夜に彼と再会する。 男性の正体は麗しの子爵、ベコンソール卿ジャック・ヘスケスだった。 彼にダンスを申し込まれ、友人たちに紹介されて戸惑いながらも、 生まれて初めて人目に留まったハリエットは喜びを覚えていた。 ジャックが彼女を賭の対象にしているなどとは夢にも思わずに。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年10月05日
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- 著者
- アニー・バロウズ
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- 訳者
- 日向ひらり
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年09月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33292-9
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- 書籍番号
- PHS-192
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- ミニシリーズ
- 神々の悪戯
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Mrs.West
舞台は1810年代のイギリス、クラシックな空気が漂います。人気ドラマのダウントンアビー等が好きな方は、とても楽しめるでしょう。当時の女性の扱われ方、考え方、使用人や身分の違いについてなど、ロマンス以外の歴史的背景もとても勉強になります。当時はヒロインのようなじゃじゃ馬で強気な女性は珍しいので、かえって男性の気を引くものなんだなあ、と改めて思いました。
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モニター
浮世離れした両親(特に母親)に育てられたヒロインと、三男だからと父親から関心も持たれなかったヒーローが出会ったのは最悪のシュチュエーション。その後、盗難事件が発生し、ヒーローの個性豊かな友人達も登場し、事件解決に向けて協力する間に、ふたりの関係も近づいていきます。人とのかかわりに自信がない二人が、なかなか自分の気持ちに気づかずやきもきさせられました。次回、事件の謎ときになるのか楽しみです。
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ちい
主人公のヒーロー、ヒロインの他、伯父と伯母のストーリーもあり、お得感がありました。文章も洗練されていて、読み応えがあります。
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Y.H
出会いはこの二人が本当恋に落ちるの!?と思うような意外な状況下で幕をあける。この物語のヒロインである令嬢ハリエットは型にはまるのが嫌いな男まさりなじゃじゃ馬娘。幼少時からいつも二人の兄とは対照的に自分が女であるが為に家族からきちんとした愛情を受けなかったので自分には愛される資格などないと思っている。そしてただの遊び人だと思っていた“オデュッセウス”ことジャックは実は子爵であるが彼もまた二人の兄と比べられては自分には価値がない人間だと思いながら生きていた。ストーリーを読むにつれて正反対な二人が実は似た境遇で育ち親からの愛情を感じる事なく成長した為に恋に対しても臆病になっていたのだという事が見えてくる。そんな2人が出会う度に言い合いながらも率直にものを言う事によりお互いの気持ちに気づいていく。2人の心の動き、言動にこっちの心もどんどん引き込まれていった。そしてこのストーリーに魅せられたのはただの恋愛小説で終わりではなく、途中でハリエットの伯母にかけられた窃盗疑惑に対する汚名を晴らそうとハリエットとジャックそして彼の友人達が一致団結して解決しようと奮起する場面ありと、ありきたりなハッピーエンドで終わらないのもストーリーにスパイスが効いて良かったと思う。このストーリーは3連作の第1話ということだが、続く第2話、第3話とぜひ読んでみたいと久しぶりに思わせられた。とても良い内容に富んだストーリーだったので、ありきたりな恋愛小説では満足いかないという人にもぜひ薦めたい一冊である。
つねに本を読んでいるか、頭の中で物語を創作しているような子供だった。大学では英文学と哲学を専攻し、卒業後の進路を決めかねていたところ、数学専攻のハンサムな男性と出会い、結婚する決心をしたという。長年、2人の子供の子育てを優先してきたが、彼女の頭の中にある物語に興味を持ってくれる人がいるかもしれないと思い、小説を書きはじめた。