ハーレクイン・シリーズ
貴公子と裸足の淑女
差し出されたガラスの靴を、
履いてはいけないシンデレラ……。
ツアーガイドのフェイスは、異国で貧しくも自由な生活を送っていた。 だがある日突然、会社が倒産して仕事も家も失い、 母国イギリスに戻る金さえなくて空港で途方に暮れていたとき、 偶然知り合った富豪貴族のドミニクに、臨時ガイドとして雇われる。 救世主である彼の役に立とうと懸命に働くフェイスだったが、 彼女は出自にまつわる重大な秘密を抱えていた── 本当はドミニクと同じ上流階級に生まれながら、なじめず失踪したのだ。 フェイスはそれを伝えられないまま、優しくて魅力的な彼に誘われ、 せめてひと晩だけの思い出として親密な夜を過ごしてしまう。 その直後、彼に正体を知られ、悪鬼のごとき怒りに触れるとも知らず。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年09月20日
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- 著者
- ソフィー・ペンブローク
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- 訳者
- 堺谷ますみ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年09月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22532-0
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- 書籍番号
- I-2532
読者レビュー
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ひろさく
仕事のできるヒロインは魅力があり好ましいです。苦境を乗り越え家名を立て直してきたが故に冷徹なヒーローの背景と、過去から逃げ出してきたヒロインの生き様が明かされ、互いに惹かれ合っていくハーレクインの王道を進みながら、ヒロインの企画するロンドンツアー、おもてなし、問題のある両親とヒロインの家族模様や無邪気な妹とヒーローの兄妹関係など、随所に読み応えのある語りを楽しめる作品です。
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モニター
称号と地位、義務を負う2人。フェイスが自分の居場所を求めるのも分かる気がします。ドミニクがフェイスを理解しようとして取る行動がこの物語の1番のおすすめです。
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モニター
貴族なのにそれが苦手で、懸命に働くヒロインは素敵でした。ヒーローもそんなにひどい人ではなかったです。今まで読んだハーレクインのヒーローの方が傲慢でした(笑)
学生時代にロマンス小説と出合い、のちにランカスター大学で英語の学位を取るために夜どおしハーレクイン小説を読んだ。それがきっかけで、ハッピーエンドの信奉者となった。自著ではみずからが住んだことのある土地を題材にすることが多く、イングランドの郊外の町に漂う気取ったユーモアやウェールズの山々の野性味、ロンドンの夏の熱気や緊張感を好んで描く。また、主人公たちにお城でキスをさせる傾向があると語る。