ハーレクイン・シリーズ
ホテルの清掃係のサニーは、とある客室で修羅場を目撃した。 新生児を乗せたベビーカーを押していきなり入りこんできた美女が、 その部屋の客、魅力的な大富豪マックス・グレイランドを相手に、 赤ん坊の父親であるマックスの老父をさんざん罵って出ていったのだ── にわかに事態をのみこめず呆然とする彼に、幼子を押しつけて。 それは、急逝したマックスの父親が女性に産ませた子だという。 彼がこちらの存在に気づかぬよう、サニーはじっと息を殺していた。 だが、マックスはすかさず彼女に目を留め、鬼気迫る声で言った。 「その掃除用具を置いて、この子を受け取ってくれ!」 サニーは退けられなかった──彼の無茶な願いも、胸のときめきも。
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- 頁数
- 160頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年09月05日
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- 著者
- マリオン・レノックス
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- 訳者
- 藤倉詩音
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年08月23日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-22529-0
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- 書籍番号
- I-2529
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モニター
可愛いフィービーを中心にして、心温まる家族愛のお話で、私の大好きなストーリーです。涙もろい私はついウルウルしてしまう場面もありました。心優しいサニーと愛することに不器用なマックスにやきもきして、はらはらしながら、一気に読み切ってしまいました。
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チョコミント
読み始めてすぐに、このヒロインには絶対に幸せになって欲しいと思いました。幼い頃から大変な苦労をして、どんなに辛く疲れていても、自分のことは後回しにして、愛する家族のために働き続けるヒロイン。世を恨まず、諦めず、ただただ愛を与え続ける彼女を可哀想と言うのは彼女に対して失礼だと思うほど、健気で頑張り屋さんなんです! そんな彼女と、愛を理解できないヒーローが出会ったら?! おすすめです!!
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花音
ヒロインは辛い過去を持ちつつも、健気で意志の強い女性で、周りに流されるタイプではありません。だから、途中もどかしい部分もありましたが、心の優しい部分に癒されました。億万長者との恋愛ですが、ヒーローの最初の冷たさはじれじれ感もあり、続きを早く進めたくなりました。王道ストーリーで、読後は幸せな気分になりました。
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モニター
ヒーローは、独身主義のハンサムな大富豪ですが、ヒロインのアドバイスにも耳を傾けるところに好感が持てました。クリスマスシーズンに異母妹である赤ちゃんを押し付けられて、途方に暮れるヒーローに巻き込まれるヒロインです。ヒーローもヒロインも子供時代に愛に恵まれてはいません。ヒロインは祖父母の力を借りて、きょうだい達の面倒をみながら生活に奮闘しながらも、愛情深い女性です。名前の通り、まさに太陽の光。ヒーローも赤ちゃんもヒロインに出会ったことで、幸せになれてよかったです。美人に一目惚れでドキドキとか、愛憎でバチバチというお話ではないので、ロマンス度は高くはないのですが、それがかえって納得のいくお話になっています。読み終わった後は、とても温かい気持ちになれました。クリスマスシーズンにまた読み返したいです。
オーストラリアの農場で育ち、ロマンスを夢見る少女だった。医師と結婚後、病院を舞台にしたロマンス小説を書くことからスタート。現在はハーレクインの常連作家として、作品の舞台も多様になり、テンポのよい作風で多くの読者の支持を得ている。トリシャ・デイヴィッド名義でも作品を発表していた。