ハーレクイン・シリーズ
地味で冴えない付添人のフィーには誰にも言えない秘密があった。 今シーズン、ロンドンじゅうの母娘を色めき立たせている戦場帰りの伯爵ネイサン・キャラウェイ──彼はフィーの夫なのだ。 5年前、動乱のスペインで彼と出会い、請われるまま結婚した翌朝に彼の恋人を名乗る美女が現れ、傷ついたフィーは逃げだしたのだった。 だがある日、彼女が身を寄せる親友の屋敷を偶然ネイサンが訪れる。 隠れ見た彼の麗しく精悍な姿に、フィーの胸は痛いほど高鳴った。 あの人の腕に抱かれたい──せめて、もう一度だけ。 親友の手で謎めいた美女に変身し、フィーは仮面舞踏会に赴いた。 彼に正体を見破られ、領地に連れ去られるとは夢にも思わずに。
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- 頁数
- 256頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年08月05日
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- 著者
- サラ・マロリー
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- 訳者
- 深山ちひろ
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年07月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33288-2
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- 書籍番号
- PHS-188
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モニター
裏切られたと誤解し、心を残しつつヒーローの元を離れてしまったヒロイン。時を経ても彼を愛し続ける気持ちが切なく、強く印象に残りました。彼と再会する仮面舞踏会のダンスシーンは、衣装と建物の豪華さが二人の気持ちの高揚感を表現するのにぴったりで、甘く情熱的でとても素敵でした。再会後は宿敵や謎の人物の妨害で二人の心がすれ違い、苦労するところに愛の苦難を感じました。謎解き要素もあり、最後まで目が離せませんでした。
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モニター
スペインで出会い、1週間で結婚したものの策略にはまり、別れ別れに….。再会した時、ヒロインのフェリシティがネイサンに惹かれた気持ちが舞踏会での二人のやりとりを通して伝わり、ドキドキしながら読み進めました。なにより、全編を通してヒーローのネイサンの気持ちが、出会いの時から現在まできちんと描かれているので、こんなに愛されているなんて素敵すぎ! とヒロインが羨ましい一冊でした。いろいろありながらも根底に信頼関係があるのも良かったです。
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モニター
ナポレオン時代のイギリス貴族の奥様のセレブ生活が垣間見られ、ちょっとしたサスペンス要素もあり、エピローグのオチまで楽しめてお得な一冊だと思います。天涯孤独の家庭教師ヒロインですが周りに恵まれ無駄に虐げられるシーンもなく、ヒーローもまともなだけに、ライバルただ一人の存在が際立った悪女っぷりです。
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shiaki
あらすじを読んだだけでドキドキしました。ヒロインのフェリシティがとても可愛らしく、最後まで読むのがとても楽しかったです。ページをめくる度に自分も19世紀のロンドンにいるような気がしました。5年という回り道をした二人だけど幸せになれて良かったです。
イギリス西部の港湾都市ブリストルで生まれ育つ。少女の頃からジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーの歴史小説に傾倒し、16歳で働きに出てからも空き時間には英国摂政期を舞台にしたリージェンシー・ロマンスや歴史の研究に没頭していた。第一子出産後に執筆活動を始め、巧みなプロットや繊細な心理描写が高い評価を得る。いま一番ほしいものは、頭の中にある数多の物語を描き出すための時間だという。