ハーレクイン・シリーズ
若き乙女の婚礼
愛なき“救世主”にめとられ、
若き花嫁は冷たい情熱に震えた。
オリアンは18歳にして叔父から金細工の店を任されているしっかり者。 けれども今、窮地に陥っていた──店にあったはずの貴重品が消え、 帳簿の数字が何者かの手で書き換えられてしまったのだ。 しかも、従兄がオリアンの仕業だと声高に訴えはじめた。 かわいがってくれた叔父はならず者に襲われてこの世を去り、 彼女をかばう者は誰もいないと思われたが、たった一人だけ、 領主のサー・ユーアンが救いの手を差し伸べた。 彼はオリアンを妻にする代わりに、従兄を黙らせると約束した。 でも、これははたして救いなの? 彼は唇を奪い、こう言い放ったのだ。 「両親が望んでいる孫を産んでくれれば、きみの愛など必要ない」
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- 頁数
- 288頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年07月05日
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- 著者
- ジュリエット・ランドン
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- 訳者
- 落合どみ
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- 定価
- 906円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年06月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-33287-5
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- 書籍番号
- PHS-187 (初版HS-82)
読者レビュー
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ぐーちゃん
無骨な騎士のヒーローとしっかり者ヒロインの、利害関係による結婚と言う定番もの。と思ったら、そこから先の2人の行動が・・・。そんなのあり~?とビックリしました。結婚のきっかけとなった事件の犯人探しと行方不明の遺言書という謎ときも。2人の関係の行方だけでなくヒロインの家族の問題もあり、家族とは何か、どう関係を構築して行くか、考えさせられる物語でもありました。
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くまはくまた
思い立つとすぐ行動する活動的なヒロインを何のかんの言いつつ気になってしかたがないヒーロー。そのヒーローの思いがけない行動には驚きました。各々の家族等登場人物がみな活き活きとしており、壮大で読み応えのある作品です。
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モニター
ヒーローとの契約結婚を前にした、ヒロインの決断には悩まされました。新鮮な展開を面白がる自分もいれば、ヒストリカルでこの決断は受け入れられないと思う自分もいたからです。とはいえ、さすがハーレクイン! 見事なハッピーエンドでほっと本を閉じることができました。
古代の面影を残すイギリス北部の村に夫とともに住む。美術や歴史への興味が旺盛で、ヒストリカルの小説を書き始めた。作品を執筆するために調べ物をするのはとても楽しいと語り、特に中世初期がお気に入りの時代だという。