ハーレクイン・シリーズ

隠れ公爵と清らな花
公爵とは知らずに捧げた、ただ一度の愛だったのに……。
平民の父を持つロザリンドは、母方の親戚の貴族たちに疎んじられ、そのつらい経験のせいで上流階級を避けて生きてきた。足の不自由な弟と幼い義理の弟妹のため、結婚もとうにあきらめていた。ある日、優しかった継父の死を機に、あくどいおじに家を奪われ、逃げた先で美しい銀の瞳の旅人レオと出会って心を通わせる。だがいずれロンドンへ帰る彼を思い、ロザリンドは胸を締めつけられた。そして生涯でただ一度だけ、愛しい人に身を捧げることを自分に許すが、ロザリンドが無垢だとわかるやいなや、レオの態度が豹変した。じつは公爵の彼は、自分に群がる女たちに辟易し、こう思っていた──彼女も僕の身分を知って、公爵夫人になるために誘惑の罠を張ったのか!
-
- 頁数
- 256頁 / 新書判
-
- 発行日
- 2018年06月05日
-
- 著者
- ジャニス・プレストン
-
- 訳者
- 琴葉かいら
-
- 定価
- 906円(税込)
-
- ISBN
- 978-4-596-33284-4
-
- 書籍番号
- PHS-184
ロンドン北西部の町ウェンブリー出身。読書、物語の創作、動物をこよなく愛する子供で、当時から大人になったら作家になりたいと公言していた。その夢は多感な時期にいったん熱を失うが、読書と歴史への愛は冷めず、とりわけジェイン・オースティンやジョージェット・ヘイヤーの小説が英国摂政期に興味を持つ原動力となった。情感豊かなリージェンシーを得意とし、本国ヒストリカル・ファンの間でも高い評判を得る人気作家。