ハーレクイン・シリーズ
不慮の事故で夫とお腹の子を一度に失い、涙に暮れていたアビー。ある日、亡き夫の遺した店で働く彼女のもとに、最近雇った学生の父親で富豪のリックが現れ、娘の採用を取り消すよう圧力をかけてきた。彼の不機嫌な態度に戸惑う一方、忘れていた恋の疼きが……。
リリーは幼い妹を抱え、ときには困窮して路上生活も経験した。8年前、恋人ミケーレの求婚を断ったのは、そんな自分が足手まといになると思ったから。それなのに今、ウェイトレスとして働く職場で、冷たい瞳の奥に情熱をたぎらせている彼と再会してしまうなんて!
ベリンダは双子の子供を連れて訪れたミラノで事故に巻き込まれ、救助に現れた医師を見て息をのんだ──ああ、マリオ! 4年前、めくるめく一夜に純潔を捧げた相手。そして双子の父親。幸か不幸か、彼は子供たちをベリンダの親友の子と勘違いしており……。
久々の再会を果たした品行方正な次期伯爵ランドールとワイルドな従兄弟のゲイブ。ひょんなことから、二人は立場を交換──ゲイブは伯爵領で屋敷を管理するフレディと一つ屋根の下で恋の火花を散らし、ランドールは従兄弟の妹分で孤児のクレアに惹かれていく。
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- 頁数
- 336頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年05月20日
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- 定価
- 1,284円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年05月08日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-80721-2
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- 書籍番号
- W-21
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NOA
この本は、様々な境遇で不幸だった5人のヒロインが幸せを手にするまでの軌跡をたどる素敵な短編集です。4作品(1作品は従兄弟2人の2バージョンあり)収録されていて大満足する事、間違いなしです。特に、ルーシー・ゴードンとアン・マカリスターの合作は読みごたえがあってオススメです。
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ななみり
4つのストーリーの中で好きなのは『独りぼっちの薬指』です。早い展開でびっくりしましたが、最後の決断までドキドキしました。
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モニター
初心者の方にもとても読みやすいと思います。最後の『華麗なる義兄弟』は2本立てです。2人の従兄弟が入れ替わって全然違う世界で活躍するのが面白かったです!
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モニター
出会いと別れがあるのが人生。どの作品も真面目に生きているヒロインに好感が持てます。
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oban
読者歴29年古希に近い私ですが、4作すべて好きな方ばかり、どれも作家の文面の特徴が表れていて楽しめます。特にと言われたら私は連作の「華麗なる義兄弟」をあげますが、どの作品も、たとえ苦労してきても、寂しい想いがあっても、自分の秘めた恋を諦めなければいつかきっと彼の元に。お互いの感情が絡まないもどかしさを時には自己を責めますが、でも素直に心に呼びかければ叶うものだと描いています。ユーモアもあり、読み応えがありました。年齢に関係なく心酔しながら読めます。貴女なりの解釈で楽しんでください。
アメリカの作家。17歳のときフランス語を学ぶためスイスの寄宿学校に入り、さまざまな国籍の少女たちと出会った。これが世界を知るきっかけとなる。帰国後大学で、多数の外国語や歴史を学び、フランス語と歴史の教師になった。ユタ州ソルトレイクシティに住み、4人の子供を育てながら執筆活動を開始。これまでに数々の賞を受けたベテラン作家である。
ペンシルベニア生まれ。夫と3人の子供とともに、今もそこに暮らす。販売員や弁護士秘書、地方新聞のコラムニストなどさまざまな職業を経て、現在は執筆に専念。大家族の中で育った経験や、職場でいろいろな人々と出会ったことが作品を書くうえで大いに役立っていると語る。
ニュージーランド生まれの彼女は父親の仕事の関係で5歳のときから海外生活を経験した。帰国ののち小学校教師となり、医師の夫と結婚。クライストチャーチに移住後は医療関係の仕事に携わる。夫とスコットランドに滞在していたとき、小説を書き始めた。現在は救急隊員の資格を取るべく訓練中で、執筆の合間には、可能な限り現場に出ているという。
雑誌記者として書くことを学び、世界の著名人たちにインタビューした経験を持つ。ヴェネチアでの休暇中に出会った男性と2日で婚約し、結婚して30年以上。イングランド中部に在住。 <br/><br/>カリフォルニア生まれ。図書館に勤めていたとき生涯の伴侶と出会い、現在は4人の子供と共に中西部に暮らす。教師や新聞社の原稿整理、教会の説教の代筆などを経て小説家になった。