ハーレクイン・シリーズ
両親に見捨てられ、世間から隔絶した修道院で育ったティアは、 全く面識のないイギリスの祖父から突然の連絡を受けて戸惑った。 病身で余命わずかとなった今、ぜひとも面会したいというのだ。 ほどなく代理として、祖父の後継者だと名乗る実業家マックスがティアを迎えにやってきたが、彼女はひと目で心を奪われた。 これほどゴージャスで美しい男性が外の世界には存在するの? しかも彼は、ティアの抱えている不安に耳を傾けてもくれた。 無垢な彼女は想像さえしなかった──まさか彼の真の目的が、 愛なきまま彼女を娶り、世継ぎをもうけることだけだとは。
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年05月05日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 松尾当子
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年04月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13327-4
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- 書籍番号
- R-3327
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ぐーちゃん
ベテラン作家のうまさと筆力の際立つ作品でした。それぞれ特殊な環境で両親に愛される事を知らずに育ち、愛に対して違うベクトルの考えを持つ2人の気持ちの行き違いの切なさが、双方の心理描写によって鮮やかに描き出されています。ハーレクインにしては多めのホットなシーンもヒロインの思い込みの心情を鮮やかに際立たせていますし、様々なディテールもそれぞれちゃんと意味があって素晴らしかったです。
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めい
愛を知らないヒーローは、愛してると言うことができない。経験がないヒロインだから、奥を読み取ることができない。お互いに一目ぼれなのに、それが原因で九カ月もの間二人を引き離す羽目になってしまうなんて。それでも、乗り越えて幸せになった二人に心から良かったねと拍手を送ってしまった。特に愛を今まで得るとこが出来なかったヒーローが、これから先は愛に囲まれて幸せに暮らしていけると想像させる結末に、ああ、この本を読んでよかった、満足って思える。
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モニター
美男美女のシンデレラストーリーでありながら、一筋縄ではいかない話で最後の最後までどうなるか分からないところが良かったです。刺激的な描写が多く、読んでいる間は非現実世界にいる気分でした。ヒロインがとても好感の持てる女性であったのもこの本の魅力だと思います。展開も早いのであっという間に読めてしまいました。
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モニター
両親からの愛を受けずに育った2人だけど、愛を求める純粋無垢なティアと愛を信じないマックス。出会った瞬間から相手を求めずにはいられない激しさにドキドキしました。マックスは百戦錬磨だけど恋愛に関してはティア同様、初心者だからおいおいっとツッコミたくなるような場面もあったけど思いやりのあるヒーローでティアと幸せになってほしいと切実に思いました。愛犬の変化も可愛くてほっこりしました。
北アイルランド出身。10代のころからロマンス小説の熱心な読者で、初めて自分で書いたのは15歳のとき。大学で法律を学び、卒業後に14歳のときからの恋人と結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚するという経歴の持ち主。小説を書くアイデアは、自分の想像力とこれまでの経験から得ることがほとんどで、彼女自身、今でも自家用機に乗った億万長者にさらわれることを夢見ていると話す。