ハーレクイン・シリーズ
数年前に両親を悲惨な自動車事故で亡くして以来、 エリナーは唯一の家族となった妹のためだけに必死で働いてきた。 今、少しでも給与の高い仕事を求めてロンドンから赴いたのは、 ヨークシャーの荒野に立つ巨大な館。 館の所有者で雇い主でもある第12代グローヴスムーア公爵は、 英国随一の大貴族ながら、その放蕩ぶりでタブロイド紙の常連だ。 公爵が後見人である7歳の少女の家庭教師を務めるのが仕事で、 留守がちな彼と顔を合わせることなどないという話だった。 ところが到着早々エリナーは公爵と遭遇し、言い放たれる。 「これまでの家庭教師のように僕の気を引こうとしても無駄だ!」
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- 頁数
- 224頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年05月05日
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- 著者
- ケイトリン・クルーズ
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- 訳者
- 若菜もこ
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- 定価
- 723円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年04月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-13325-0
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- 書籍番号
- R-3325
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ヨル
面白かった! 自分を地味だと思っているヒロインのエリナーは、お金のために放蕩者として有名な公爵邸で家庭教師を始めます。公爵は物怖じせず知的で魅力的なエリナーに惹かれ、エリナーは公爵の男性的な容姿と奔放な性格の中にある誠実さと心の影に惹かれていき…という内容です。日本語訳の表現が柔らかくどんどん読み進めてしまいました。二人のぽんぽんと進む会話が軽快です。内容はまさしくシンデレラハッピーエンドストーリーですね。最後はさらっと二人の後日談も書かれていて、よくありがちな“それでこの後どうなったの!?”っというのが解消されていて良かったです。
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モニター
読み始めて「あれ、これヒストリカルだっけ?」「分別と多感っぽい!」と、好みの展開の連続でラストまで一気に読んでしまいました。育った環境のせいで屈折している2人が少しずつ近づいて理解しあう様子にドキドキしました。最初は王道でよくある設定だと思って読み始めましたがヒーロー、ヒロイン共に人間的でストーリーに引き込まれました。久しぶりに読んだハーレクインでしたがとてもいい作品でまた他の作品も読んでみたくなりました。
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madam west
私のように英国ものが大好きな人にはたまらないでしょう。中世のお話かと思いきや、お城に行くまでの道順を携帯の地図で呼び出したり、ダウントンアビーみたい、といったくだりもあるのでわりと現代的な読み物ですね。実際現在でもイケメンでお金持ちの公爵と言われる人達はちゃんと実在しているらしいですしね。自信のない真面目な姉として妹との葛藤などもちゃんと織り込んであって、ラブシーンだけでなく心理的成長も楽しめました。
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モニター
悲惨なゴシップとその高い地位に群がる人々に振り回され続けたヒーローと妹に搾取され続けたヒロインが、少しずつ歩み寄りながら互いに心を開き、諦めた物を取り戻していくのに感動しました。もっとお互いに素直になりましょうよとじれったくもなりましたが、ヒーローがヒロインへの気持ちを段々と自覚していく様子が本当にかわいくて良いです。
ニューヨークシティ近郊で育つ。12歳のときに読んだ、海賊が主人公の物語がきっかけでロマンス小説に傾倒しはじめた。10代で初めて訪れたロンドンにたちまち恋をし、その後は世界各地を旅して回った。プラハやアテネ、ローマ、ハワイなど、エキゾチックな地を舞台に描きたいと語る。