ハーレクイン・シリーズ
バラに想いを
秘書のリサは、あるとき仕事を通じて出会った若いフランス人貴族から、熱烈な求愛を受ける。 その気になれないリサがどう断ろうか考えあぐねていると、 “急に都合が悪くなった”とデートの誘いを取り消す報せが。 伝言を届けたのは、ラオール・デ・サンドニと名乗る男性── 彼はフランスの大企業の経営者であるばかりか、 くだんのプレイボーイ貴族の兄で、軽率な弟を心配しているという。 リサは、威厳をたたえたハンサムなラオールに激しく惹かれるが、 フランスに城を持つ貴族の跡取りである彼は、雲の上の人だ。 そしてリサのことを、金目当てに弟に近づいたと思い込んでいる……。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2018年05月05日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 林真澄
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年04月19日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-58251-5
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- 書籍番号
- K-541 (初版R-99)
読者レビュー
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モニター
リサとラオールのロマンスだけでなく、ほかの登場人物たちにも注目できる作品でした。登場人物がみんな冷静なので感情が掴みづらく、おのおのの気持ちの行く先や考えを推理しながら読んでいく楽しさがありました。鍵となるアイテムが出てきてから予想したこととラオールの態度とが合わなくて、どうなるのかと心配になってしまいました。ラオールのポーカーフェイスに降参です。
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モニター
登場人物が多くてストーリーがなかなかロマンスの方向へ進展しないなか、ヒロインは直情的な性格からヒーロー娘や恋敵を思いやる女性へと変貌していきます。出会ったときから誤解され、終始ヒーローから蔑まれるのですが、気が付いたら恋に落ちていた…という、初期ハーレクインの王道を行くストーリーです。ひっそりと身を引こうとするヒロインをヒーローがスマートにさらってしまうラストはとても素敵です。
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モニター
ヒーローとヒロインのすれ違いと勘違いからはじまり、どうなるかドキドキしました。読んで幸せな気持ちになりました。
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。学校を卒業後、ジャーナリストとして働いたのち、1975年に『バラに想いを』で作家デビューした。40年以上にわたって活躍し、93作品を上梓。ロマンス作家協会の会長を2011年から2013年まで務めた。陰影のある独特の作風で読者の心を揺さぶり続けたが、2017年11月、多くの人に惜しまれつつこの世を去った。遺作となった“The Innocent's One-Night Confession”は、2018年に邦訳刊行予定。